2011年11月6日日曜日

現代・起亜自:「未来の勝負」では立ち遅れ

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● 韓国産車「アベオ」:別名シボレー・ソニック



 確かつい最近ヒュンダイはハイブリットの開発を断念して、プラグインと水素燃料自動車の開発に特化すると発表したように思う。
 そして、その分野の開発はキアに任せることにしたとの報道であった。
 なぜ、ハイブリッドと電気自動車の開発を断念したかというと、特許で埋まっていて手出しができないということだと理由が述べられていたが。
 昨今は特許戦争である。
 先行したものが、どんどん特許の砦を築いていき、遅れてきたものはアタックできなくなるほどにその砦が頑強になっている。
 標準特許のように涙金を払えば使用可能といったレベルのものではなくなっている。
 というのは、その開発にかかる費用が莫大であり、下手すれば社運すらも左右することになるからである。
 スーパーコンピューターを常時稼動させ、シュミレーションを絶え間なく行なって、様々な材料を惜しげもなく使って、投入する研究費は天文学的とも言える数値になる。
 とても標準特許ですむレベルではなくなってきている。
 よって、未来開発に出遅れたらそのままズルズルと下がっていくしかない。
 分かっていながら、ヒュンダイはハイブリットと電気自動車から撤退を決めている。
 もはや、ヒュンダイ自身がおのが未来に光を見出すことができなくなってきているということだろう。


朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/06 09:45
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/06/2011110600112.html

現代・起亜自、新技術の開発で日独メーカーに後れ
独・日は新技術を相次ぎ発表…
電気自動車・ディーゼルエンジンで大差

生産能力は上位圏だが「未来の勝負」では立ち遅れ
研究開発に投資不足…トヨタの6分の1にも満たず

 「日本のトヨタ、1回の充電で最大1000キロ走行。従来の電気自動車のバッテリーに比べ5倍向上」
 「日本のマツダ、バッテリー容量を2倍に増やす素材開発」
 「ドイツのオペル、都会向け2人乗り電気自動車を開発。充電料金1ユーロ(約105円)で100キロ走行。従来の小型車に比べ 10倍経済的」
 「日本の日産、新技術を年間15件ずつ登録。2016年までに先端技術90件を適用」

 ここ1週間で発表された日本とドイツの自動車メーカーによる未来型自動車の新技術だ。
 世界の自動車業界は最近、未来型自動車市場の勝敗を分ける環境配慮型の最先端技術の開発に総力を挙げている。

 しかし、韓国国内では世界初の半導体技術の発表はあっても、
 自動車関連の最先端技術の発表は珍しい。
 韓国の自動車メーカーは「未来の勝負」で日本とドイツの自動車メーカーに後れを取っている。

■「自動車の中核技術、あと一歩」

 韓国の自動車産業のトップを行く現代・起亜自は、自動車生産能力に関しては世界第5位と上位圏につけている。
 しかし、中核技術に関しては相変らず後発メーカーといった評価が支配的だ。
 中でも、内燃機関とモーターを組み合わせて使用し駆動するハイブリッド自動車技術が代表的だ。
 日本のトヨタ自は来年初めに1 リットル当たり40キロの走行を可能とするハイブリッド小型車を発売する計画だ。
 従来の「プリウス」の燃費32キロに比べ、約25%も向上したわけだ。
 一方、現代・起亜自が最近発売した「ソナタ・ハイブリッド」と「K5ハイブリッド」の最高燃費は21キロ。
 トヨタ自はすでに現代・起亜自に比べて燃費を2倍にまで引き上げたのだ。

 現代・起亜自は、部品国産化率で90%以上を誇るが、依然として自立できない中核技術が多い。
 一つの値段が
 20万-30万ウォン(約1万3000-2万円)の燃料噴射ポンプ、
 40万-50万ウォン(約2万6000-約3万3000円)の燃料噴射インジェクター、
 50万-60万ウォン(約3万3000-4万円)のエンジン・コントロール装置(ECU)、
 50万-100万ウォン(約3万3000-6万 6000円)の排出浄化装置
などは、すべて輸入に頼っている。
 現代・起亜自はこれらの装置のほとんどを世界的な自動車部品メーカーであるドイツのボッシュなどから輸入している。

 市場の主流が未来型自動車である電気自動車に移行すれば、状況はさらに深刻化する。
 現代・起亜自は電気自動車の試作品は開発しているものの、量産は2014年まで待たなければならない。
 一方、日産は「リーフ」という電気自動車をすでに今年から販売しているほか、ゼネラルモーターズ(GM)も電気自動車「ボルト」を5000台近く販売した。

 自動車性能研究所のパク・ヨンソン博士は
 「現代・起亜自は、ソナタ、グレンジャー、K5など大衆的な自動車を安く高品質で開発する能力は世界的だが、固有の自動車技術がないのが玉にキズ
 とした上で
 「未来の成長エンジンである中核技術がやや不足している」
と苦言を呈した。


 残された道は規制のあまい中国・アジア・ロシア・アフリカ・南アメリカに既存の車を売り込んでいくしかない。
 そして、その部分には近い将来中国の自動車産業が進出してくる。
 サーブとかボルボといった欧州車を買収した中国だ。
 高級車の次は大衆車の技術的に先端から取り残されたヒュンダイをということもありうる。
 このままいけば、その可能性はどんどん大きくなっていく。
 「固有の自動車技術がないのが玉にキズ
 「玉にキズ」どころではない。
 もははそれは、明日の肉体を蝕むガンだ
 「やや不足」ではなく「致命的に不足」しているといったほうが正しい。
 どうもそのへんが身に染みて分かっていないのではないだろうか。
 「自動車生産能力に関しては世界第5位」などと浮かれているとエライことになる。
 「勝ってカブトの緖を」締めないと、坂道を転げるように落ちていくことになる。



 旧大宇を引き継いだGMは「アベオ」という車を日本市場に投入するという。


2011年11月09日10時58分 [ⓒ 中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/392/145392.html?servcode=800&sectcode=860

韓国産車が日本市場に進出…今度は成功するのか
韓国で生産した自動車が日本市場に進出する。

韓国GMは9日、親企業ゼネラルモーターズ(GM)の日本現地法人「GMジャパン」が韓国GMの富平(ブピョン)工場で生産された小型車「アベオ」を12日から日本市場で販売する、と明らかにした。

これに先立ち韓国GMは日本市場を調査するため、今年6-10月に富平工場で生産したスポーツ用多目的車(SUV)「キャプティバ」311台を日本に輸出した。

先月には「アベオ」1次輸出分195台を船積みした。
 「アベオ」は日本で「ソニック(Sonic)」という名前で販売される予定。
 1.6リットル級ガソリンエンジンが搭載されたハッチバックモデルで、現地販売価格は国内(自動変速機基準1280万-1559万ウォン)の2倍水準の189円-198万円(約2721万-2851万ウォン)となる。

韓国車は以前から日本市場をノックしてきたが、一度も成功しなかった。
 現代(ヒョンデ)車は00年、現地販売法人を設立し、「アバンテ」「ソナタ」などを出したが、09年まで販売台数1万5000台にとどまり、事実上、撤収した。現在は大型バスなど商用車の一部だけを販売している。


 「アベオ」という車、どれほどのスペックをもっているのだろう。
 日本はエコの時代に入ってきて、ガソリン消費が車購入のさいの大きな材料になる。
 リッター20kmかそれに近い値でないと難しいだろう。
 検索してみたが、見当たらない。
 ただわかったのは、既存車の延長上にある車のようであり、これだ! といった目新しい機能とか特徴はないようである。
 ちょっと無理かな。
 というより、大きく無理なようだ。
 目先をすこしばかり変えた程度のモデルチェンジでは足がかりにもならないのでは。
 何か相当なインパクトを与えるものがないと、顧客はふりむかないだろう。
 例えば下の記事にあるトヨタの「アクア」は1500ccで、ほぼソニックと同じ大きさだが、リッター35kmで160万円から170万円となっている。
 190万円から200万円のアベオにわずかでも勝てる見込みは残っているのだろうか。



2011/11/10 0:30日本経済新聞 電子版 
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819696E2EBE29B918DE2EBE3E3E0E2E3E38698E0E2E2E2;bm=96958A9C93819

1リットル60キロも 
プラグインHV、12年から続々
トヨタ、三菱自、ホンダが相次ぎ発売


● ホンダがモーターショーに出展するプラグインハイブリッド車のコンセプトモデル「AC-X」

 国内自動車メーカーが2012年以降、プラグインハイブリッド車(PHV)を相次いで発売する。
 三菱自動車はガソリン1リットルあたり60キロメートル超の燃費性能と電気自動車(EV)の5倍程度の走行可能距離を兼ね備えた新型車投入を検討。

 トヨタ自動車も同61キロメートルの低燃費車を来年1月に投入する。

 ホンダは10日、12月開催の「東京モーターショー2011」の出展概要を発表した。
 充電可能なプラグインハイブリッド車(PHV)や、気軽に街中を移動できる小型の電動車両のコンセプトモデルを展示。新型軽自動車「N BOX」も披露する。

 PHVのコンセプトモデル「AC―X」は高出力モーターを搭載。
 流線形のデザインを採用し、両手でそれぞれレバーを前後に動かして運転する。
 前部に運転席が1つある小型電動車両「マイクロコミューター」や、小型スーツケース大の電動二輪車も展示する。

 従来のハイブリッド車(HV)とEVに加え、PHV投入でエコカーの普及が加速しそうだ。




YOMIURI.COM 2011年11月15日14時10分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111115-OYT1T00604.htm

トヨタ新HV、燃費世界一…リッター35キロ


● 世界最高の燃費性能を備えたトヨタの小型ハイブリッド車「アクア」(トヨタ自動車提供)

 トヨタ自動車は15日、12月下旬に発売予定の小型ハイブリッド車(HV)「アクア」の燃費性能が、ガソリン1リットルあたり約35キロ・メートル(燃費測定新基準)となり、「プリウス」の32・6キロ・メートルを上回って世界最高になると発表した。

 12月2日に開幕する東京モーターショーに出展する。

 アクアは、世界70か国以上で販売されている小型車「ヴィッツ」がベースになっている。
 排気量1・5リットルのエンジンと高出力モーターを組み合わせ、これらを制御するHVシステムを小型・軽量化したのが特徴だ。
 海外ではプリウスの知名度を生かして「プリウスc」の名前で販売する。
 価格は160万~170万円になるとみられる。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/17 07:39
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/17/2011111700394.html

トヨタ、環境対策車4モデル出展=東京モーターショー

 トヨタ自動車は、今月30日から来月11日まで開催される東京モーターショーに環境対策車(エコカー)の新モデル4車種を出展し、エコカー分野で「世界のリーダー」としての地位回復を狙う。

 トヨタが今回、世界で初めて展示する5車種のうち、
 一般の内燃機関車は1車種だけで、残りは全てエコカーだ。

 世界的な金融危機がピークを迎えていた2009年の東京モーターショーで、トヨタが展示した新車種が2車種にとどまったことを考えると、同社が今回のモーターショーを契機として、過去の栄光を取り戻そうとする意志がどれだけ強いかが分かる。

 トヨタは今回、燃費が1リットル当たり最高40キロに達する小型のハイブリッド(HV)車「アクア」を展示する。主力のHV車「プリウス」に比べ燃費が約30%改善し、世界でも最高の燃費を実現した。年末にも日本で販売を開始し、来年には米国でも発売する。価格はプリウスに比べ30万円安い170万円。

 トヨタはまた、
 次世代の燃料電池車コンセプトカー「FCV‐R」、
 近距離の移動に適した超小型コンセプトカー「FT‐EVIII」、
 車と人間の調和を体現したコンセプトカー「トヨタ・ファンビー(Fun‐Vii)」
など未来型のエコカー3車種も展示する。

 内燃機関車は富士重工業と共同開発した小型の後輪駆動スポーツカーだけにとどまる





NHKニュース 2011年12月30日 5時4分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111230/k10014986861000.html

ヒョンデ 来年の投資額過去最大に

 韓国のヒョンデ自動車グループは、来年、1兆円近い過去最大の投資を行う計画を発表し、世界的な景気の減速が懸念されるなか、成長が見込まれる次世代の自動車開発などを積極的に進めていく方針です。

 韓国最大の自動車メーカー、ヒョンデ自動車を中核とする「ヒョンデ自動車グループ」は、29日、来年のグループ全体の投資額を14兆1000億ウォン(日本円で9500億円)とする計画だと発表しました。
 これはことしと比べて16%多く、過去最大の規模となります。
 中でも設備投資にはことしと比べて18%多いおよそ6000億円を投じ、韓国国内やブラジルに新たな工場を建設するほか、生産ラインの増設なども行ないます。
 また、研究開発への投資も11%多いおよそ3400億円とする計画で、ハイブリッド車や電気自動車など次世代の自動車の開発などを進めるということです。
 ヒョンデ自動車はウォン安を追い風にアメリカや新興国で大幅に売り上げを伸ばしており、ヨーロッパの信用不安などを背景に世界全体で景気減速への懸念が強まるなか、成長が見込まれる分野に積極的に投資することでシェア拡大を目指す方針です。




 ヒュンダイは技術開発で遅れている。
 その結果、ハイブリッドからの撤退、プラグイン自動車に集中、水素自動車の開発の3つを掲げ、
 その結果、近未来自動車のイベントとなった東京モーターショウには、
 アメリカと並んで技術的に参加できなかった
 現代は技術的な遅れをいかにして取り戻すかで必死しである。
 今は既存技術のピーク時を少し下がったところにあり、ここでなら現代はやっていかれる。
 だが、もうすぐ遅れが加速度的に増幅していく。
 工場を世界各地に作り、シェア拡大による売上増だけを目指してやってきた。
 そのぶん、技術開発の遅れがある。
 日本車はエコ車というとリッター30キロ車をいうが、現代はやっと20キロ車を作るようになったにすぎない
 そのため現代の販路は、技術的に緩いアメリカならびに後進国がメインになる。
 
 現代は手を広げて自滅の道を歩むか、戦線を縮小して開発に総力を集中するかの選択を迫られているように思う。
 明日はエコに微笑むだろうか?
 それとも、安価なものに微笑むだろうか?





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