2011年11月10日木曜日

日本が世界初の球形無人偵察機を開発

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● 球形飛行体


 インターネットを検索していたら3カ月位前の古い記事が出てきた。
 この球形無人機のビデオは前に見たことがあり、防衛庁で作ったものだが、部品は秋葉原で集めれば簡単に手にはいりますよ、ということで気にもとめなかったが、どういうわけかアメリカの軍事サイトに載ったということでサーチナニュースに出ていた。
 古い記事ですが、おもしろいので載せてみました。


サーチナニュース 2011/08/09(火) 12:43
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0809&f=it_0809_006.shtml

日本が世界初の球形無人偵察機を開発

  日本が球形の無人偵察機を開発したと米軍事関連サイトが5日、伝えた。
 狭い路地の移動、目標物上空での空中停止、垂直離着陸などが可能な球体の無人偵察機を日本人研究者が開発した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  このビーチボールサイズの、リモコンで操作可能な球形飛行体は、外見は映画「スター・ウォーズ」に出てくる兵器「デス・スター」に似ているが、その使い道は「デス・スター」よりはるかに多く、搭載したビデオカメラで撮影した映像をリアルタイムで送信することができる。

  同偵察機のモーターは黒いワイヤフレームで保護されており、壁にぶつかったり、地面に落ちても壊れにくいようになっている。

  現在も改良研究は続いており、簡単に渋滞をすり抜けたり、窓越しに目標を監視するなど、将来的には強力な追跡機となると想定される。
 また、ビルの間のような狭い空間や段差でも関係なく移動することができるので、開発者は災害地域での救助捜索活動にも役立てたいという。

  偵察機の発明者、防衛省技術研究本部の佐藤文幸氏によると、球体の飛行物体は世界初。最新試作機、7号機は、ワイヤフレームで保護されているモーターのほか、ダクト翼、プロペラで飛行をコントロールする。最高時速は37マイル。

  佐藤氏によると、部品は全て、オンラインショップや東京・秋葉原の電気街などで見つかるものばかり。
 ただ、実用化するにはまだ自動操縦や衛星利用測位システム(GPS)機能、気流や悪天候への対応といった数々の課題を克服しなければならないが、将来は多くの分野で大いに本領を発揮するだろう。


 テレビで放送されたものなのでご存知の方も多いでしょうが、これどういうシロモノかというとこんなものです。
 名前は「スピヒアー」


JAPANESE MINISTRY OF SELF-DEFENSE SHOWS OFF FLYING SPHERE ROBOT
防衛省、フライングSPHEREロボット披露 2011年6月12日にアップロード



 そして、これがいろいろとメデイアに登場していく。


ロイター 2011年7月18日にアップロード





AFP 2011年8月5日に公開
http://www.youtube.com/watch?v=ndRxU1wRIYM&feature=player_embedded



 この一番はじめのものはこれだと思うが。
 ちょうど1年前の今日のことになる。
 防衛技術シンポジウム2010年11月10日に公開されたもの。


謎の偵察飛行物体 2010 年「防衛技術シンポジウム」



壁にはりつく球形飛行機 2010 年「防衛技術シンポジウム」




 解説はこちらがわかりやすい。


防衛省が作った『球形飛行物体』についての情報をまとめた - NAVER ...
http://matome.naver.jp/odai/2130759846954401601

偵察用UAV「球形飛行物体」

 直径は42cmで、重さは350g
 プロペラとモータ、空気の流れを整えるダクト翼、
 8枚の舵面によって構成されている

 最高速度は毎時60km
 空中停止時間は8分
 操縦はコントローラーを使って行う
 充電式のバッテリーを使い飛行する
 製作コストは7台で約11万円
 カーボンやスチレン、ペットボトルなどの市販材料での手づくり(全て秋葉原で揃えたとのこと)。

 空中での停止
 壁に貼り付いての飛行
 場所を問わない離着陸
 地上での回転移動
 カメラの搭載

 窓越しの偵察
 高所での長期監視
 災害現場などでの活躍

 防衛装備品としての開発スケジュールは未定
 自動制御や遠隔操作機能に課題が残っている


 最終的にはバッテリーの軽さと駆動時間に大きく依存することになると思われる。



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