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● ウルトラ8兄弟
韓国では100憶円の寄付があった。
でも、マスコミ論調はキナクササを匂わしている。
日本では「ウルトラセブン」から100万円の寄付があった。
内容がおもしろい。
“用途指定”“レンタル利用のススメ”付きとのことである。
タイガーマスク運動はウルトラセブン運動へと進化しているのだろうか。
「寄付」という行為は課題先進国の課題に当たるかもしれない。
大金持ちがドカンとうならせるような寄付をするといった形ではなく、生活にとりたてて不自由しない数多くの小金持ちが、数千円、数万円とかいった単位で寄付ができる仕組みと、その社会意識の広がりの輪が育っているのかもしれない。
先日、桃柿育英会が東日本大震災の被災害児の学業基金を募ったところ、あっという間の予定金額の3倍が集まったとあった。
この基金、毎年1万円で10年にわたって寄付するもの。
年1万円の自動引落しなら、ふところに痛むこともない。
寄付という高尚な行為にほとんど身を削ることなく参加できるという満足感は、おそらく先進諸国の大衆にとっては精神的な安定をもたらす
のではないだろうか。
なにしろ、いまやあっちをむいてもゼニ、こっちを向いてもゼニの時代である。
先進国課題の一つはこの「ゼニ」からの離脱である。
ゼニで回っている工業化社会であるが、ゼニからの逃亡というのは「脱工業化社会」の姿になる。
なにしろ、世は経済成長オンリーである。
誰も
「なぜ、そうまで経済成長しなくてはいけないんですか」
「のんびり、番外ペースでやっていってはいけないんです」
とは問わない。
まず「経済や」「ゼニや」である。
はじめに「経済ありき」である。
「経済成長なんかやめちまえ」
と私などは短絡的にそう思っているのだが。
未来先進国は「経済成長なし」の国家、
ゼニの軛から解き放たれた国家になる
のではないだろうか。
それが課題解決先進国の「課題」の大きな一つのように思える。
小さな寄付はタイガーマスクによって道筋がつけられ、桃栗育英会で順調に育ち、いまウルトラセブンにご降臨を賜った、といったところだろうか。
でも100万円は大きいな。
ふくらましても10万円くらいまでだな、小さな寄付と言うのは。
小さな寄付、10個分としておこう。
『
2011年11月17日06時03分 スポーツ報
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111117-OHT1T00007.htm
ウルトラセブンから100万円、児童養護施設に「趣味も必要」
北海道室蘭市の児童養護施設「わかすぎ学園」に、16日までに「ウルトラセブン」を名乗る差出人から宅配便で現金100万円が届けられた。
同封された手紙には
「3分しか地球に居(ら)れませんので、あしからず」
と記されていた。
「人間が生きて行く為に趣味も大変必要」
などと使い道を指定し、レンタルDVD利用のススメも。
児童養護施設への寄付行為では、昨年末から年始にかけ、差出人がタイガーマスクの主人公「伊達直人」などと名乗る現象が全国で相次いだ経緯がある。
わかすぎ学園によると、宅配便は11日夕方に到着。
封筒に「PC教材のカタログ」と書かれていたため、緊急のものではないと判断し、週末を挟んで14日になって職員が開封したところ、招き猫のイラストが入ったきんちゃく袋に1万円札100枚と手紙が封入されていた。
手紙は
「わかすぎ学園の責任者様へ これは子供達の為だけに使って頂きたいささやかなプレゼントです」
との書き出しで、
「衣類、靴、教材、そして人間には生きて行く為に趣味も大変必要だと考えておりますので、子供達へ玩具、ゲーム、音楽や映画観賞(レンタルだと安くてすみますよね)」
と“用途指定”“レンタル利用のススメ”付きで記されていた。
結びには
「ウルトラセブンより、M78星雲から。
3分しか地球に居(ら)れませんので、あしからず」
とあった。
ちなみに、ウルトラマンは地球に3分間以上は居られないが、ウルトラセブンには「カラータイマー」がなく、無制限に存在できる設定になっている。
同学園の山口昭広事務長(61)は
「大変ありがたいお話です。
差出人の意向に沿って、子どもたちと相談して使わせていただきたい」
と感謝。
12月24日に予定しているクリスマスパーティーに向け、在籍する33人の子どもたち(3~18歳)に希望を聞きプレゼントを購入する予定だ。
支援課の神裕子課長(49)は
「子どもたちは非常に喜んでいて『全部僕たちで使っていいのー!?』と話しておりました。
映画観賞は、ご意向通りにDVDをレンタルしたいと思います」
と声を弾ませた。
同学園には、10年以上前から「あしながおじさん」を名乗る匿名希望者から、年末に文房具などが寄贈されている。
また、今年1~2月には「タイガーマスク」「伊達直人」「坂本龍馬」を名乗る差出人からランドセルや髪飾りなどの品物が9件、最高10万円の寄付金が6件、贈られていた。
◆タイガーマスク運動
主に2010年12月から11年1月まで全国各地で相次いだ慈善運動。
漫画「タイガーマスク」の、児童養護施設で育った設定の主人公「伊達直人」を名乗る差出人から、施設にランドセルなどが届けられた。
その後、差出人名は「肝っ玉かあさん」「渡部陽一」などと多様化し、1月11日には「ウルトラマンの父」から弘前市の施設に自転車3台が贈られた。
東日本大震災の発生後は運動にかげりが見られたが、8月から再び「伊達直人」が現れ始めている。
』
ウルトラセブンには「カラータイマー」がないそうです。
そうだったかな。
調べてみました。
抜粋で。
『
YAHOO japan 知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1261309752
問:
ウルトラセブンにカラータイマーがないのはもともと地球に赴任する予定がなかったためだそうですが、 それなら他のウルトラ戦士にわざわざカラータイマーをつけて地球上で3分しか戦えないようにした理由が逆にわかりません。
ベストアンアサー:
元をたぐれば美術デザイナーの成田亨がカラータイマーを嫌ったからです。
元々、成田亨が描いたウルトラマンのデザイン画にはカラータイマーは描かれておらず、現場のスタッフから後になって3分間の活動時間を明確にするためカラータイマーを付けてくれと注文され、渋々デザインを変更したもののロボット的なイメージの装飾を付け足すのは宇宙人としてのキャラクターを追究してウルトラマンをデザインした成田亨にしたら不本意極まりない情況でした。
成田氏は引き続きウルトラセブンのデザインを担当する事になった際、後からカラータイマーのような追加注文が出来ないように額に小型のビームランプをあらかじめデザインした上でウルトラセブンのデザイン画を描き、それでOKが出たので結果的にセブンにだけカラータイマーがありません。
● 成田亨画のウルトラマン
』
● タイガーマスク
ちょっと出かけて帰ってきて、インターネットを開いたら今度は「一千万円」。
まあ百万円なら一万円札百枚だから想像できるが、一千万円となるとモワーンと霧の中になり、イメージがつかめない。
だんだん、世の中わかんなくなってきた。
課題先進国家の課題の一つが寄付であることは間違いないようである。
豊かな時代にあっての先進国の心の安らぎとは何か?
「経済や !」「ゼニや !」では決して得られない精神的安寧とは?
『
2011年11月17日 読売新聞
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20111117-OYS1T00225.htm
「被災地の方へ」匿名男性、市長に1,000万円託す
● 帯封がついた1000万円と同封されていた手紙(16日午後4時37分、鹿屋市役所で)
16日午後1時半頃、鹿児島県鹿屋市役所1階の総合案内窓口で、匿名の中年の男性が東日本大震災の義援金として1000万円を女性職員に手渡し、立ち去った。
市は被災地に届ける方法や送り先を検討している。
市によると、男性は上下青色の作業着姿で帽子をかぶっており、名前は明かさなかった。
「市長に渡してください。手紙が入っています」
と女性職員に紙袋を渡し、足早に去っていったという。
中野実副市長が袋を開けたところ、市内の金融機関支店の帯封に巻かれた札束が入っていた。
手紙には
「鹿屋市長様 実に、お手数をお掛けしますが、このお金を、東北の被災地の方へ貴方の独断と裁量で渡して下さいませんか。
お願いいたします」
と印字されていた。
個人を特定できるものはなかった。
』
そういえば思い出した。
2カ月ほど前に埼玉県に一億円寄付したご老人がおられた。
女性の方だが、それ以前に「恵まれない人へ」ということで百万円を埼玉県に寄付した実績があり、それがドーンと跳ね上がって、一気に一億円になった。
東日本大震災のときはイチローが一億円寄付して、さすがイチローすごいな! と感心したものだった。
一億円なんてお金、一億円だよな、くらいしか分からない。
私も
「はい、一億円」
て、言ってみたと思うのだが、絶対に無理。
三代生まれ変わっても無理だろう。
おそらくは地元の資産家の方だと思うが、すごいことをやるよな、と呆れ返ったことがあった。
先進国民は、「ゼニや」をやめましょう。
「寄付や !」にしましょう。
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寄付ブームなのだろうか
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またもや1億円の寄付。
『
テレ朝ニュース 2011/11/18
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/211118036.html
「子どもたちのために」そば店の男性が1億円寄付
東京・調布市に1億円を寄付した男性は「子どものために使ってほしい」と話しました。
1億円を寄付したのは、調布市でそば店を経営する浅田稲一郎さん(79)です。
市によりますと、浅田さんは10月中旬、市が管理・運営している「子ども基金」に小切手を直接、手渡しました。
寄付された1億円は、議会の承認を経て、子育て支援などに活用されるということです。
1億円を寄付した浅田稲一郎さん:「そういうふうに(子どものために)使われれば私も本望」
調布市子育て支援課・泉健一郎係長:「いや、もうそれはそれはビックリして、額が額なものですから」
』
さらには2憶6,500万円の寄付。
『
2011年11月19日 読売新聞
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20111119-OYS1T00235.htm
長崎市に2億6,500万円匿名寄付「子どものために」
長崎市は18日、市の「こども基金」に2億6,500万円の寄付があったことを明らかにした。
寄付者の希望を受け、名前や性別などは公表していない。
市によると、「子どものために役立ててほしい」と電話で申し出があり、8月中旬に寄付者が小切手を持参したという。
基金は2008年に2億円で創設。
これまでに68件、計約890万円の寄付があったが、育児支援事業に充てるため取り崩し、10年度末残高は1,800万円に減っていた。
寄付があると、市も同額を出しており、今回も市が2億6,500万円を積み立てるという。
』
長崎市は寄付と同額の資金を拠出するという。
つまりあわせて、5憶3,000万円の積立がなされた、ということになる。
だんだん寄付も貧乏人がササヤカに寄贈するレベルから離れつつあるようである。
「持っている人は、持っているもんです」と不動産屋が言っていたというが、本当のあるところにはあるものである。
あの世には持っていけない。
おおいに寄付してもらいたいものである。
「一般人の寄付」
これが何より大切。
ウルトラ兄弟も喜んでいることだろう。
長崎では更に続く。
『
jiji.com 2012/03/07-23:25
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012030701122
「東北の人達に」と1000万円=郵便局に札束入りバッグ
7日午後4時半ごろ、長崎市川口町の長崎北郵便局のカウンターに布製の手提げ袋が置いてあるのを残務整理をしていた女性職員が見つけ、長崎県警浦上署に届けた。
警察官が中身を確認したところ、新聞紙に包まれた現金1000万円と
「東北の災害の人達に使って下さい」
と書かれたメモが見つかった。
同署によると、1000万円はすべて一万円札で100万円ずつ束ねてあった。
宛名や持ち主の手掛かりになるものは入っていなかった。
』
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