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● 朝鮮日報より
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/15 11:16
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/15/2011111500873.html
「ブログ経済」年2兆7000億ウォン、消費者保護のすべなし
ネットショップ6万件のうち6000件がブログ・会員制掲示板
「釣られる」ネットユーザー
今年1年間、一部パワーブログ(大衆的な人気が高いブログ)と、大規模なインターネット会員制掲示板で発生した商品の売上総額は2兆7000億ウォン(約1845億円)に達することが分かった。
特に、ブログや会員制掲示板関連の経済規模は年々急増しており、電子商取引法など関連法規の整備を通じ消費者の被害を減らすべきとの指摘が出ている。
公正取引委員会と韓国消費者院は14日、ネットの共同購入などで今年発生した、いわゆる「ブログ経済」の売上高が、ショッピングサイト全取引額(27兆ウォン=約1兆8450億円)の10%を上回ると推定されると発表した。
公取委のソン・ギョンジェ電子商取引チーム長は「1万-2万ウォン(約680-1360円)の少額商品はブログや会員制掲示板を通じ共同購入することが多いため、取引件数で見ると全電子商取引の10%を大幅に上回るだろう」と話している。
公取委によると、韓国国内で登録されているショッピングサイト約6万件のうち、約6000件がブログや会員制掲示板の形で管理・運営されていることが分かった。
個人ブログで共同購入・広告・物品販売などをするケースは非常に多く、推定すら難しいのが実情だ。
正式なショッピングサイトは電子商取引法に基づき、安全決済・返金など各種消費者保護規定を順守しなければならない。
しかし、ブログ・会員制掲示板はポータルサイトの会員加入手続きさえすればすぐに開設できるため、法的規制をくぐり抜け、営利活動を行いやすい。
このため、パワーブロガーは企業から金銭を受け取り、まるで自分の個人的な意見であるかのように製品使用の感想を掲載し、一般の人々に購入を勧めることで金を稼いでいる。
公取委がポータルサイト「ネイバー」「ダウム」の代表的なブログや会員制掲示板50カ所を調査したところ、消費者保護規定を守っているサイトは1カ所もなかった。
韓国消費者院が昨年8月、会員制掲示板の形で運営されているショッピングサイト108カ所を調査した際も、80.5%が事業者の電話番号やメールアドレスを明記していなかった。
ネットで詐欺に遭っても、抗議すべき基本的な連絡先さえ記載されていないということだ。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/15 11:15
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/15/2011111500870.html
【社説】「やらせマーケティング」ブロガーに過料500万ウォンとは
公正取引委員会は、インターネット上に特定商品の使用感想を掲載、共同購入をあっせんし、該当する企業から販売実績に応じ手数料を受け取っていた
「パワーブロガー(影響力のある個人ブログ管理者)」4人に過料500万ウォン(約34万円)
ずつを課した。
売上1・2位のブロガーは、この1年間に食品材料を158億ウォン(約10億8000万円)分売って手数料8億8000万ウォン(約6000万円)を、食器洗浄機は59億ウォン(約4億円)分売って手数料7億7000万ウォン(約5300万円)を手にしていた。
ポータルサイト「ネイバー」や「ダウム」に登録されているブログは3600万件もある。
ブログでは一般市民同士のコミュニケーションや親睦を図ることができるが、どの製品が良く、どの店が信頼でき、どこに行けばどれだけ安く買えるかという情報も提供されている。
しかし、今回摘発されたブロガーたちは消費者の信頼を悪用し特定商品の評判を操作するという、事実上の詐欺行為をしたも同然だ。
料理ガイドとして有名なブログの場合、野菜・果物に付いている農薬をなくす製品だと称して36万ウォン(約2万5000円)の食器洗浄機を3000台販売し、手数料として1台当たり7万ウォン(約4800円)、計2億ウォン(約1400万円)以上を手にした。
その食洗機は今年6月に韓国消費者院から
「オゾン排出濃度が非常に高く、体に有害だ」
と警告されている。
食洗機を使った後、家族にへんとう炎や咳の症状が出たと訴えた主婦も少なくない。
ところが、公取委は摘発されたパワーブロガー4人に過料500万ウォンを課しただけだ。
売上高が50億-100億ウォン(約3億4000万-6億8000万円)ともなれば中小企業並みと言えるだろう。
企業から対価を受け取り、客観的な情報であるかのように特定商品を宣伝したブロガーに対しては、過料でなく利益を返還させる性格を持つ課徴金を課せるよう関連法を改正、彼らが稼いだ金を事業所得とみなし、別途に所得税も賦課すべきだ。
ブロガーを買収し、消費者を欺く製品を宣伝してきた企業や一部ブロガーの脱線行為を知りながら、目をつぶってきたポータルサイトの責任を問う法改正も必要だろう。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/15 11:20
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/15/2011111500877.html
「パワーブロガーのビジネス、非公開が問題」
過去1年にわたり、自身のブログで共同購入をあっせんし、企業から8億8000万ウォン(約6000万円)の販売手数料(報酬)を受け取ったとして批判を受けているパワーブロガー、ムン・ソンシルさんは14日「各種費用を除くと1億6000万ウォン(約1100万円)ほどしか手元に残らなかった」とする釈明文を掲載した。
人件費を含む経費2億1800万ウォン(約1500万円)、寄付金1億2500万ウォン(約850万円)、税金3億3800万ウォン(約2300万円)などを支払うと、自身の収入はさほど多くないと主張しているわけだ。
ムンさんは自身のブログにさまざまな料理のコツや生活情報を掲載し、主婦から人気を集めていた。公正取引委員会の調査によると、ムンさんは、同じく料理ブログを運営するヒョン・ジンヒさんと並び、ブログ活動による収入が韓国で最も多いという。
ムンさんのブログには、13、14の両日に300件余りの抗議が寄せられた。
「ブログを閉鎖すべき」「本当に図々しい」など、ムンさんに裏切られたという声が多かった。
一部の商業ブロガーによってブログ文化が損なわれ、ブロガーが悪口を言われるというわけだ。
大多数のブロガーは、会社勤めや日常の合間に忙しい時間を割いてブログを更新している。
自分が知っている情報を共有することそのものに張り合いを感じている人が多いが、こうした「名誉」を商業ブロガーが台無しにしていると、ブロガーたちはため息をつく。
ムンさんがポータルサイト「ネイバー」で運営するブログには、この7年間で延べ5200万人が訪問した。
購読申請者も9万8000人に達する。
韓国ブログ産業協会のミョン・スンウン会長は
「営利目的の一部パワーブロガーの行為を見て、ブロガー全体を悪く言うのは困る」
と話す。
「パワーブロガーが営利活動をすることはあり得るが、これをきちんと公表していないことが問題の原因だ」
と説明した。
海外の場合、影響力の大きいパワーブロガーは大半が政治・時事・テクノロジーといった専門分野で活動する元記者、時事評論家、教授などだ。
だが、韓国では料理や旅行など、大衆の人気を集めそうな文章を掲載する主婦ブロガーがブログ文化の主流となっている。
こうしたブロガーは
「ワイブロガー」(ワイフとブロガーの合成語)
ともいわれる。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/15 11:18
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/15/2011111500874.html
パワーブロガーと企業の癒着、その実態とは
ブログに商品評を書いて金もうけ、企業側もブロガーを効果的に利用
フランス系のある化粧品メーカーでマーケティングを担当するキムさんは先日、同社の化粧品についてブログを書いているあるブロガーから
「使用した感想を好意的に書くので、商品を提供してほしい」
という依頼を受け、数十万ウォン(10万ウォン=約6800円)相当の商品を送った。
キムさんは
「断ることもできず、仕方なかった」
と話した。
キムさんとしては決して気分の良いことではなかったが、メーカー側は実際にこのような協賛活動をよく利用している。
ブロガーに商品を送れば、その商品についてのコメントがネット上に少なくとも数十件は登場する。
そのため、ブロガーたちを最高級ホテルに集め、高額な食事で接待する企業も少なくない。
時には、ブロガーたちを海外旅行に招待するケースもあり、宿泊費などの費用は当然、企業側が負担している。
ある外資系企業の関係者は
「本社に商品の評価について報告しなければならないため、ブロガーに支払う金は惜しくない」
と語る。
■パワーブロガーには海外旅行も
企業とネットパワーの癒着は、すでに一種の社会問題として注目を集めている。
先日、ある商品の共同購入をあっせんし、その見返りに巨額の手数料を受け取っていながら、これを公表しなかったパワーブロガーに対し、公正取引委員会は過料の支払いを命じた。
これは、ブロガーの世界で横行する腐敗の実態のごく一部が明らかになったケースにすぎない。
ネット上には個人の考えや情報、経験などを不特定多数に公表するブログが数多く存在するが、その多くが金もうけの手段に転落してしまっているのだ。
かつてネットユーザーたちは
「ネットに掲載された情報は、企業が利益を得るために作り上げた広告とは異なる」
と考えていた。
企業の広告は信じられないが、ブログなど個人がネットに書き込んだ商品の評価は信じられるというケースが多かったのだ。
このような流れを察知した企業は、ブログなどネット上の情報をうまく利用して商品を売り込む方法を考えついた。
その結果がパワーブロガーなど、ネット上で大きな影響力を持つ人物と企業との共生だというわけだ。
ある一定の報酬を受け取ってネットに商品の好評価を書き込むというマーケッティングも形成されている。
英語学習機器、旅行用品、子ども用のおもちゃなど、商品についての評価を自分のブログに書き込めば、10万ウォンほどの報酬を受け取ることができるという。
またIT(情報技術)製品のように専門的な知識が必要な場合には、1件で100万ウォン(約6万8300円)を受け取るケースもある。
ちなみに一部企業は
「報酬を受け取ったのに企業側の思い通りに書かないブロガー」や
「ライバル企業の製品を宣伝したブロガー」
のリストを作成しているという。
このような協賛活動を行ういわゆる「ブログマーケティング企業」のある担当者は
「IT分野のある大手企業は、社内にブラックリストを持っている」
と明らかにした。
ブラックリストとは、企業から報酬を受け取ったにもかかわらず製品に対して好意的なコメントではなく、逆に批判的なコメントを書いた履歴のあるブロガーを掲載したリストのことだ。
もちろんこうしたブロガーには二度と仕事が与えられることはない。
■企業とパワーブロガーが共同で作り上げた宣伝
企業が最初からネットでの評価を厳格に管理するケースもある。
その代表的な事例が、ネットに掲載される経験談などだ。
最近はネット上で「商品の使用体験」を募集する広告が目につく。
これはその商品を使った感想などをネットに書き込むことで、体験談をを書いたユーザーは無料で商品を受け取るケースが一般的だ。
時には割引価格で商品を購入できるといった特典が与えられるケースもある。
これは中小企業だけで行われている話ではない。
サムスン電子やLG電子など、大手企業も大大的に体験談やコメントなどをネットにアップし、商品を販売している。
問題は、体験談の中に批判的な内容がほとんどないという点だが、この点を利用する企業も増えている。
例えばネットを通じてマッサージ機を販売するあるメーカーは、最初から10人以上の使用体験記を募集する。
サンプル商品を手に入れたユーザーは、ネイバーなど大手検索サイトなどに商品の使用体験記を書き込み、企業はそのサイトに大々的な広告を打ち出す。
広告を見た人がそのサイトで商品を検索するとその体験記がヒットし、最終的に商品の購入に至るというわけだ。
最初は善意でネットに情報を掲載していたブロガーたちが、徐々に金もうけに目を向けるようになったのは、大手検索サイトなどがパワーブロガーを選び始めたのがきっかけといわれている。
ネイバーを運営するNHNは、2008年からパワーブロガーの選定を開始した。
NHNは毎年、ブログの更新件数やアクセス数などに基づき、数百人のパワーブロガーを選んで発表している。
今回、公取委はネットでブログの読者を混乱させたとして、パワーブロガー4人に過料の支払いを命じた。
4人はいずれもネイバーのパワーブロガーで、2008年から3年連続でパワーブロガーに選ばれた人たちだ。
このようにネイバーがパワーブロガーを後押ししたことで、違法行為が起こる条件が形成されたとみられている。
ネイバー側は
「問題があるのはごく一部で、ほとんどのブロガーは純粋に商品評を書いている」
と弁解した。
しかし、これについては反論もある。
あるネットコンテンツ企業の経営者は
「人が集まれば利権が生じるのは当然だ」
と指摘する。
例えば原価を公表して行われる共同購入でも、これをあっせんしたブロガーに何の見返りもないとは考えられないというわけだ。
商品1個の原価が10万ウォンとした場合、100個売れればその一部をブロガーに回す、いわゆる「逆マージン」で50万ウォン(約3万4000円)ほどブロガーの手に渡るのが一般的とされている。
一部企業は、体験談やブログをマーケティングに利用した場合の問題点を認識し、これを改善する努力も行っている。
たとえばサムスン電子は今年から、商品の体験記を書いたブロガーにサンプルを送った場合、その商品がサムスン電子から贈呈されたことをブログに明記するよう指示している。
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/15 11:20
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/15/2011111500875.html
店を脅して無銭飲食、厚顔なパワーブロガーたち
ソウル市城北区の学生街でAさん(35)が経営する飲み屋に今年8月、自称「パワーブロガー」を含む5人グループが訪れた。
5人は金曜日の午後8時ごろに入店し、8万ウォン(約5500円)分の酒と料理を注文した後
「自分たちはグルメ専門のパワーブロガーなので、撮影に協力してほしい」
と要請した。
Aさんは店の宣伝になると思い、照明を調節して撮影に協力し、サービスで料理も提供した。
だが、5人は店を出る際、金を払おうとしなかった。
飲食代の支払いを求めたAさんに対し、5人は
「自分たちがブログにコメントを掲載するのに、いくら受け取っているか知っているか。
むしろこちらが金を受け取る立場だ」
と主張。
さらには
「自分が悪いコメントを書いた店がどうなったか知っているか」
と話し、遠回しに脅迫した。
Aさんは結局、飲食代を受け取ることができなかった。
「悪評が立てば店がつぶれる」
とアルバイトに引き留められたという。
パワーブロガーの影響力が増している中、このように飲食店の経営者を脅して無銭飲食をするケースも横行している。
こうした人たちを指し
「パワーブロコジ」(パワーブロガーとコジ〈乞食〉を合わせたもの)
という造語も登場するほどだ。
ソウル市麻浦区西橋洞でカフェを経営するBさん(39)は
「若者がよく訪れる店が悪質なブロガーのターゲットになっている。
インターネット上に書き込まれた1行の評判で売り上げが2-3割ほど左右される自営業者としては、彼らの脅しを拒み切れない」
と話した。
飲食代を無料にしてほしいというケースはめったにないが、パワーブロガーを名乗り、割引やサービスメニューの提供などを求めるケースが多いという。
最近では、こうした「パワーブロコジ」たちが無料の食事を目当てに、企業の製品発表会が行われるホテルや会議場にまで足を運ぶケースも多い。
あるIT企業の広報社員は「新製品には目もくれず、料理の写真ばかり撮っている人がいて、聞いてみるとグルメ専門のブロガーだった。
できることなら追い出したかったが、ネット上で悪いコメントを書かれても困ると思い、そのまま放っておいた」と話した。
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ブログ乞食は「ブロコジ」ね!
パワー・ブロガーならかっこいいが「パワ-・ブロコジ」はちょっとゴロが悪い。
利用したことはないが、ブログっていうのには広告を載せられるようになっていて、その広告をクリックするとポイントが溜まるという、googleが考え出したシステムだろう。
ということは、もともと
ブログというのは、金儲け用に作られいるということで、
フェースブックは詐欺被害者を生み出すために作られたもの
ではないのだろうか。
ただ、インターネットというなんとなく近代的な用語で武装しているので騙されるが、基本のところはそんなところだろう。
このところ、あたりまえのその事実が顕在化してきたということであろう。
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