2011年11月18日金曜日

欠陥苦情相次ぐ韓国車

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● 朝鮮日報より




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/18 09:00
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/18/2011111800479.html

欠陥苦情相次ぐ韓国車、年初来2940件

 世界5位の自動車生産大国という地位とは裏腹に、今年に入り、韓国のドライバーが韓国消費者院に寄せた自動車の欠陥に関する苦情は、
 初歩的なレベルの品質問題が多かった、
 エンジンがかからない、
 排ガスが車内に流れ込む、
 水が漏れる
といった内容だ。

 運転歴27年になる京畿道城南市在住のパク・チュハンさん(46)は昨年12月、韓国GMの準大型乗用車「アルフェオン」(排気量2400cc)を購入したが、トラブルに苦しんでいる。
 最初から変速がスムーズではなく、少々速度を上げると、エンジンの回転数が急上昇し、車体ががたつくことがしばしばあった。
 自動車整備工場で修理を受けること10回。
 結局は似たようなトラブルに悩む消費者がインターネット上で組織を立ち上げた。
 韓国GMは苦情を寄せた顧客約10人を招き、問題を把握した上で、最終的に6612台の変速機制御モジュール(TCM)を交換した。
 しかし、パクさんの車体ががたつく問題は解決しなかった。

排ガスが車内に充満

 大田市に住む男性は、2カ月前に現代の新型グレンジャーを運転中、排ガスが車内に漏れ、頭痛を感じるほどだったため、苦情を寄せた。
 同様の経験をしたユーザー49人が問題解決を求めた。
 最初は関心を示さなかった現代自動車も、苦情が相次ぐや、先月になってトランク側の空気穴をふさぐゴムパッドの交換に応じた。
 しかし、修理後も排ガス臭が消えないという消費者がおり、事態は終結していない。
 あるユーザーは
 「多くの新機能を採用したというので、以前より300万ウォン(約20万3000円)も高い価格で購入したが、まさか排ガス臭のせいで運転ができなくなるとは夢にも思わなかった」
と話した。

 消費者院に寄せられた苦情のうち、
 エンジン問題など安全に直結する重大な欠陥は、交通安全公団に通知され、
 そのほかの品質に関する問題は消費者院で処理
される。
 消費者院が処理した苦情件数は、今年1-10月で2940件に上った。
 苦情のうち、メーカーが欠陥を認め、部品交換や無償修理に応じるケースは90%に達する。
 整備工場を転々とした末、消費者院に寄せられる苦情の大半には明らかな欠陥が潜んでいたことになる。

 モデル別で最も苦情が多かったのは、韓国GMのラセッティ・プレミアだった。
 2008年11月の発売から今年3月の販売終了まで約10万3000台が売れたが、消費者からの苦情は今年だけで214台に達し、販売台数に占める今年の苦情発生率は0.2%に達した。
 消費者の告発で調査が始まったトランク・助手席の水漏れでは、韓国GMが対象全車両をリコール(回収・無償修理)することになった。

 現代・起亜自動車は騒音、振動問題が多かった。
 現代自を代表するセダンのソナタは、水たまりや路上の突起を越える際にカタカタという音がするとの苦情が37件寄せられた。
 13万6000台が売れた同モデルは、サスペンション部品の構造を変更したことで問題が解決した

 自動車性能研究所のパク・ヨンソン博士は
 「世界5位の自動車生産大国に見合わない
 細かい品質上の欠陥が絶えない

 韓国の自動車メーカーは消費者が集団で問題を提起するまで、
 
自発的に欠陥を認めない
など旧態依然だ」
と批判した。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/18 08:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/18/2011111800478.html

自動車の欠陥苦情、韓国車は増加

 韓国消費者院によると、今年1-10月に受理した自動車の欠陥に対する消費者からの苦情件数は、前年同期比1.8%増の2940件だった。
 問題は、輸入車に関する苦情が51%減の68件にとどまったのに対し、国産車に対する苦情が4.6%増の2872件に上ったことだ。

 同じ期間に輸入車の販売台数は19%増えたのに対し、国産車は2%の増加にとどまった。
 つまり、国産車に対する苦情は、販売の伸びの2倍以上に達したことになり、
 国産車の品質低下ぶりが浮き彫りとなった。

 現代自動車に対する苦情件数は全体の43.1%
を占め、同社が韓国乗用車市場でのシェアが37.6%に達することを考えても、高い割合を占めた。
 メーカー別の苦情増加率は、双竜自動車が27.2%に達し、韓国GM(21.3%)、起亜自動車(11.7%)が続いた。

 モデル別では、韓国GMの「ラセッティ・プレミア」への苦情が最も多かった。
 変速がスムーズでない、ウインドウから水が漏れるなどの問題が指摘された。
 2位は現代自のソナタ(YF)で、走行中のサスペンションの騒音が指摘された。
 3位は現代自の新型グレンジャー(HG)で、排気ガスの室内流入に関する不満が多かった。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/20 09:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/20/2011112000117.html

ベンツのユーザーからジェネシスに乗り換えたワケとは



 ベンツ「Cクラス」を愛用していたヤンさん(49)=ソウル市瑞草区方背洞=は今春、現代自「ジェネシス」に乗り換えた。
 大きい車に変えようと、BMW「7シリーズ」を候補に挙げていたものの、価格も高く大きさもやや負担だったため、現代自の製品に目がいくようになった。

 輸入車を愛用していたドライバーが
 国産車を購入するという「回帰型」の顧客が増えている。

 現代自が、2008年1月から今年10月までに高級車種である「グレンジャー」か「ジェネシス」を購入した顧客28万3059人の以前の保有車種について調査した結果、今年に入り「ジェネシス」を買った人の36.7%が以前は輸入車に乗っていたことが分かった。
 この割合は、08年に21.1%、09年に16.7%、10年に19.4%と推移したが、今年に入ってから突然2倍に伸びたのだ。
 また「グレンジャー」の顧客のうち、それまで輸入車を保有していたのは08-10年には1-3%台と少なかったものの、今年は14.2%にまで急増、その増加幅が拡大した。

 今年「ジェネシス」に乗り換えたドライバーの中には、以前BMW「5シリーズ」に乗っていた人が40%と最も多かった。
 アウディ「A6」や「レクサス」に乗っていたドライバーの割合も、10人に1人を占めた。
 排気量の小さいBMW「3シリーズ」やベンツ「Cクラス」から乗り換えたり、BMW「7シリーズ」のようにより高くて大きな車から乗り換えるケースもあった。

 現代自は今年に入ってこうした現象が続いている理由として、ひとまず「新車効果」を挙げている。
 新型直噴射式エンジン(燃料をシリンダー内に直接注入することで、パワーアップと燃料消費量の低減を図った方式)を搭載し、出力と燃費を輸入車レベルにまで引き上げた新型の「グレンジャー」と「ジェネシス」が今年1月と3月に相次いで発売されたため、というわけだ。

 しかし、より根本的には、輸入車を経験したドライバーが修理費や保険料など維持費の支出を負担に感じた上、
 低価格の輸入車販売が増えたことで、「輸入車のプレミアム感」が色あせてしまった
点も作用している。


 この最後の文句はどういうことだろう。
 「安い輸入車より、高い国産車を」ということか。
 安い輸入車では見栄の張る場所がない、ということだろうか。
太字
 こういう視点もあるようだ。


レコードチャイナ 2011-11-20 07:05:44 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=56184&type=1

ベンツは退職者の車、アウディは腐敗の象徴
…他国と異なる自動車ブランドイメージ

 2011年11月14日、ニューヨーク・タイムズは、中国では海外メーカーの自動車に対して、他の国と異なるブランドイメージが形成されており、今後の各メーカーの販売戦略に対して大きな意味を持つことになるだろうと報じた。
 15日付で環球時報(電子版)が伝えた。

 メルセデス・ベンツを例に挙げると、世界の大部分の国では
 「お金があり、体面を重んずる人が乗る車」
というイメージがあるが、中国では
 「定年退職した老人の車」
というイメージが強い。
 米国では大衆車の位置づけにあるビュイックも、中国ではラグジュアリーカーの1つに数えられている。


 中でも最も強烈なイメージを持つ車はアウディA6である。
 南方都市であれ首都北京であれ、政府高官の半数がA6を選択するため、一般市民から見るとある種の腐敗イメージがつきまとっているという。

 北京で18年の運転歴を持つタクシー運転手の王さんは
 「実際に政府高官の多くがアウディに乗っている。だからアウディとは問題を起こさないほうがいい。
 相手は恐らく重要な人物だろうから」
と説明する。

 上海の業界アナリスト・張豫(ジャン・ユー)氏は
 「こうした傾向は海外の自動車メーカーにとって重要な意味を持つ。
 中国はすでに世界最大の自動車市場になっており、中国でのブランドイメージを無視することはできない」
と語っている。




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