2011年11月24日木曜日

来年が楽しみな韓国国会

_

● TBSニュースより




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/24 10:36
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/24/2011112400786.html

【社説】ハンマーや催涙弾が登場する韓国の国会

 22日に韓米FTA(自由貿易協定)批准同意案の採決が行われた際、国会本会議場で突然、催涙弾が破裂した。
 以前も国会で議員らがもみ合った際、2007年には電気のこぎり、08年にはハンマー、09年には鉄の鎖と、
 毎年のように新たな凶器が登場し、
会議場の出入りを妨害したり、閉鎖されたドアを破壊するような暴挙が繰り返された。
 ところが今回登場した催涙弾は、過激デモの鎮圧や軍事作戦にも使われるもので、運が悪ければ仲間の議員も負傷しかねない危険なものだ。
 1987年の民主化運動でデモに参加していた延世大学のイ・ハンヨル君も、同じ種類の催涙弾が後頭部に命中して死亡している。

 ところが、催涙弾を破裂させた民主労働党の金先東(キム・ソンドン)議員は
 「あの程度しかできなかったことが残念。
 もし爆弾があればハンナラ党の独裁国会を爆発させてしまいたい

と語っている。
 民主労働党も「国民の怒りを代弁した」として、金議員の行為を必死で擁護している
 金議員が爆弾にまで言及したことを考えると、今後国会では催涙弾以上のものが登場し、死傷者が発生することも十分に考えられるということだ。

 韓国社会には金議員や民主労働党のように、
 韓米FTAを「絶対に容認できない悪」と考える少数派
が存在するのは確かで、このような少数派の意見も尊重するのが民主社会だ。
 しかし、自分たちの思い通りにならないことを理由に、民意の殿堂である国会でテロ行為を行うような国は世界のどこにもない。

 金議員は、催涙弾を入手した経路については語ろうとしない。
 韓米FTAを阻止できなかったことがより重要な問題で、催涙弾の入手経路など問題ではないとでも言いたげだ。金議員は問題の催涙弾をどのように手に入れ、また何の制止も受けずに国会本会議場に持ち込めたのだろうか。
 この点は改めて確認が必要で、責任を取るべきことにははっきりと責任を取らなければならない。
 この点をあいまいにしていると、今後も国会でより悪質な暴力行為が起こりかねず、それによる悲劇を防ぐことも難しくなるだろう。

 催涙弾テロ後、金議員は自らの行為を安重根(アン・ジュングン)や尹奉吉(ユン・ボンギル)の「義挙」に例えているが、これはとんでもないことだ。
 旧韓末の時代、鎖国にこだわって日本帝国主義に国を奪われた悲劇の歴史の流れを変えようと、2人の「義士」は祖国と民族のために自らの身体を投げ出した。
 もし金議員が自らの行為を2人に例えるとすれば、これは国のために行われた尊い義挙を侮辱することにほかならない。
 また、今回の催涙弾テロに対して立場を明確にすべき野党第一党の民主党も、自分たちの世界観に閉じこもった極端な過激勢力に引きずり回されてばかりだ。
 この現実も非常に残念でならない。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/24 09:44
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/24/2011112400627.html

韓米FTA:催涙弾まで登場した暴力国会

 韓米自由貿易協定(FTA)の批准案強行採決に際し、韓国国会の本会議場で催涙弾がさく裂した事件は、全世界の笑い草となった。
 海外メディアは
 「催涙弾まで登場した韓国国会」
などと相次いで報じた。
 米国政治専門メディアのポリティコは
 「米議会よりも機能を失った立法府が少なくとも1カ所ある
と韓国国会の混乱ぶりを伝えた。
 2年前に米紙ロサンゼルス・タイムズは、韓国国会での乱闘劇を「子どものような振る舞い」と報じ、外交専門誌フォーリンポリシーは「議会での乱闘では世界一」と皮肉った。
 今回の催涙弾事件は世界が韓国国会を笑う新たなねたを提供した格好だ。

■自浄能力の喪失

 元国会議員の集まりである憲政会は22日、緊急会合を開き
 「民主労働党の金先東(キム・ソンドン)国会議員が殺傷武器に当たる催涙弾を投げたのは、前代未聞の暴挙であり、どんな名分があっても放置できない重大な犯罪行為だ。
 金議員のような人間は国会から追放されるべきだ」
とする声明を発表した。

 しかし、韓国国会は自浄能力を失って久しい。
 シャベルやハンマーの使用、秘書の議員に対する暴力などを受け、国会暴力防止法案が提出されたものの、2年9カ月にわたり放置されたままだ。
 国会秩序に関する他の法案も、法案審査の第1段階である審査小委員会すら通過させられずにいる。
 暴力議員に対する手ぬるい処罰も催涙弾事件を招いた原因だ。
 2008年にシャベルを持ち出した民主党の文学振(ムン・ハクチン)国会議員は罰金200万ウォン(約13万4000円)の処分に終わり、09年には抗議のためテーブルに飛び乗る場面から「空中浮揚」という流行語を生んだ民主労働党の姜基甲(カン・ギガプ)国会議員の裁判はまだ係争中だ。

 米国では警察の規制線を超えたために議員が逮捕されることがあり、英国では19世紀まで、議会で低俗な言葉を使った議員が、議長の職権で国会議事堂の地下室に閉じ込められた。
 米議会では議長席に許可なく上がると、すぐに拘束される。
 しかし、専門家はそんな諸外国の例を韓国の議員に告げても意味はないと嘆いた。


 「毎年、エスカレートする」という。
 「今後国会では催涙弾以上のものが登場し、死傷者が発生することも十分に考えられるということだ。」
 来年は何が登場するのだろう、楽しみである。
 紅白歌合戦ならぬ国会新兵器合戦である。
 何しろ、兵器輸出大国になろうと必死の国
 まず手はじめに、国会で試してみてということかのしれない。
 なかなか、いいアイデアだ。
 少なくともテストなしで輸出しないで済む。
 ワクワクしてくる。
 元気でいい。
 傍目など気にせずにどんどんやって欲しい。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/24 10:08
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/24/2011112400721.html

韓米FTA:野党が籠城した国会会議場、内部の様子は?
民主党と民主労働党議員が23日にわたり占拠



 ソウル市汝矣島の国会本庁401号室にある外交通商統一委員会の会議場は、今月22日に韓米FTA(自由貿易協定)批准案が処理されるまで23日間にわたり、野党・民主党と民主労働党議員、さらにその秘書らによって占拠されていた。
 先月31日から居座っていたこの野党議員たちは、韓米FTA批准案が通過した直後の22日午後5時ごろになって、ようやく撤収を開始した。
 それまで民主労働党議員の秘書らがドアの外で関係者の立ち入りを妨害するとともに、両党の議員や秘書ら5―6人が交代で会議場内を「死守」していたのだ。
 23日にわたり「野党の解放地区」となっていた同会議場では、一体何が起こっていたのだろうか。

■出入り口は内側から鎖で施錠

 22日午後、野党の秘書らは籠城の痕跡を消し去った上で、会議場を後にした。
 室内の事務用品などは元の位置に戻し、占拠の際に使われていた品物は一つも残さなかった。
 しかし、撤収直前に秘書たちがしばらく会議場を離れた際、外交通商委員会の関係者は中の様子をカメラで撮影していた。

 民主党と民主労働党が最も力を入れたのは、五つある出入り口を封鎖することだったようだ。
 小会議室に通じる小さなドアには留め金が撃ち込まれていた上、ノブには錠前が掛けられ、それをさらに鎖で室内の家具などに縛り付けてあった。
 別のドアにはカギの部分にペンチが差し込まれたり、ドアの前に机や長椅子などが並べたりしてあった。
 占拠に使われた工具が入った工具箱も目についた。
 国会の関係者は
 「2008年12月に外交通商委員会の会議室のドアがハンマーで破壊されたため、それまで木製だったドアを鉄製に交換したが、今回はドアノブが破壊された」
と話す。

 会議の状況を中継するために設置された五つのカメラには、いずれも新聞紙や濡れたティッシュが貼り付けられた上、カメラそのものも天井方向に向けられていた。
 中で何が起こっているのか外からは見られないようにしたのだ。

■食事は出前を注文

 証人席のテーブル下には3―4人分の布団や毛布が積み上げられていた。
 外で3―4人が出入り口を封鎖し、中の担当者がドアを開ける時には暗号が使われた。
 ドアに貼り付けられた「出入り口担当者用のメモ」には、合い言葉以外の音が聞こえた場合には、絶対にドアを開けないようにと記されていた。
 メモは民主労働党の秘書らが作成したとみられる。

 小便など会議場の中で用を足した痕跡も見つかった。
 会議場の窓の外にあるバルコニーには、小便が入ったペットボトルが10本以上置かれていた。
 このペットボトルは23日になってもそのまま放置されている。外交通商統一委員会の関係者は
 「会議場の外に出るとすぐにトイレがあるのに、これはひどい」
と述べた。

 23日にわたり、民主党の議員らは4―5人1組で徹夜組と昼組に分かれ、会議場を占拠し続けた。
 民主労働党からは主に秘書が参加した。
 食事はほとんど民主党側が提供し、午後9時には布団と間食も提供されたという。

 会議場の清掃を担当する国会の職員は
 「23日間に出たごみは、多い場合は普段の4―5倍に膨れあがった。
 朝出勤すると、夜の間に外から注文したのり巻き、弁当、カルビタン、チャンポンなどの食べ残しが放置してあった」
 「午前8時から9時までは休憩時間だが、食べ残しから悪臭が出るので汁を下水に捨てたり、食べ残しを袋詰めにして廃棄するのに時間がかかり、1回も休憩時間が取れなかった」
などと不満な表情で語った。
 国会の警備担当者は
 「1―2時間に1回見回りをする以外は、特にやることはなかった」
 「それでも議員たちが中にいるので、様子を確認する必要はあった」
などとコメントした。



2011年11月26日13時17分  [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

【社説】“催涙弾・金先東”の懲戒、なぜためらうのか

今月22日、民主労動党の金先東(キム・ソンドン)議員は、韓米自由貿易協定批准案の表決が行われていた国会本会議場に催涙弾を爆発させた。
 1987年、民主化デモの時にイ・ハンヨル君を死なせたのは催涙弾の破片だった。
 金議員は同僚議員や国会警衛の安全を脅かし、国会の秩序を破壊した。
 これは議会民主主義に対するテロだ。
 それなのに韓国社会ではおかしな事が起っている。

金議員は自分を安重根(アン・ジュングン)義士や尹奉吉(ユン・ボンギル)義士にたとえた。
 そうして批准反対違法デモの先頭に立った。
 民労党など進歩・左派勢力は彼を烈士として担いでいる。
 ツイッターには、彼を愛国志士としてほめたたえる文句が出回っている。
 ある世論調査では、金議員の行動を「単独処理を阻むための苦肉の策」と理解する意見が23%に達した。
 姜基甲(カン・ギカプ)民労党議員の“空中浮揚”事件に続き、金議員の乱暴な行動で韓国の国会は世界メディアの笑い者の種となった。
 にもかかわらず、韓国では少なくない勢力がこれをかばうという怪異な事が起っている。
 2008年、狂牛病キャンドルデモの時、反政権・反米勢力が警察と言論に対する暴力を支持・扇動したことと似ている 。

このような状況にもかかわらず、立法責任のある勢力が機嫌取りをしながら消極的に立ち振る舞っている。国会議長や国会事務処、ハンナラ党は金議員を告発しなかった。
 彼を検察に告発したのは右派市民団体だ。
 検察捜査と別に、金議員は国会倫理委に回さなければならない。
 それなのにハンナラ党は何の措置も取らなかった。
 国民が見ている前で、議会民主主義がひどく踏みにじられたというのに執権党は手を引いている。
 朴ヒ太(パク・ヒテ)国会議長も議会秩序の維持という基本責務を果たしていない。

検察は迅速かつ厳正な司法手続きで崩壊した法を立て直すべきだ。
 国会は倫理委回附で国会品位を自分たちの手で守らなくてはならない。
 それと同時に、滞っている国会暴力防止関連法案を速やかに処理し制度的な補完を断行しなければならない。
 これらの措置が取られないなら、催涙弾よりもっと深刻な事件が起こるかもしれない。

 「テロリストを英雄視」する風潮がなくならないかぎり、エスカレートしていくだろう。
 これを止めるのは、無理なようである。



_