2011年11月7日月曜日

中国留学事情:高校生が海外留学の「新鋭部隊」

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レコードチャイナ 2011-11-07 07:01:05 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=55753&type=

中国人留学生の大量発生に米国の大学は困惑=金はあるけれど

 2011年11月4日、米紙ニューヨーク・タイムズによれば、増え続ける中国人の米国留学はここ3年で2倍に増加し、4万人を超えている。
 多くの英語特別クラスをもつ外国人留学生歓迎の公立大学も困惑を隠せない。

 中国人留学生のほとんどは、急速な経済成長により発生した中産階級の出身で学費全額を負担してくれることから、財政の厳しかった米国の大学にとっては天の恵みだった。
 だが、一見うまくいっているように見える大学と中国人留学生の関係だが、詳細にみると難しい問題がある。
 もともと、米国の大学は多角化と国際化を進める上で中国人留学生を争うように誘い、中国人留学生も中国での激烈な受験競争よりは仲介を経て米国留学する方を選んだ。
 うまくいっていたはずだったが、中国人留学生の申請の不備・改ざんが明らかになっても、中国市場に不案内な米国の大学は玉石混交の申請業者の見分けができない。

 米国大学への留学を希望する中国人学生向けコンサル業務を行っているZinch China社は昨年、250人の米国留学を考えている北京の高校生や親に十社以上の仲介業者などに対する取材報告を提供した。
 これによれば、中国人学生の
 90%に推薦書の偽造があり、
 70%の論文がつぎはぎで、
 50%が高校の成績を改ざんし、
 10%が受賞歴などを偽造し
ていたという。

 米国での授業が始まると、英語力によっては授業についていけない。
 もともと優秀な学生でも能力を発揮できないことが多い。
 教育現場での対応も難しい。
 これには遅まきながら米国の大学でも徐々に新しい対応策を考え始めている。

 米国留学する中国人学生はほとんど仲介業者を経由して申請を行う。
 仲介業者は全く制度の異なる米国のシステムについて説明する義務があるが、うまく機能していない。
 しっかりした仲介業者もあるが、改ざんを誘導する業者もある。
 だが、Zinch China社によれば、これは業者だけの問題ではなく、学生や親の要求にもよるところがあるという。
 一人っ子をアイビーリーグに入れたい親心に応えざるを得ないのだ。




レコードチャイナ 2010-11-09 14:13:59 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=46838

海外の大学に進学を希望する高校生は20万人、中国の大学は受験せず

 2010年11月6日、中国の大学受験を放棄し、海外留学を希望する高校生が今年は20万人近くに達する見通しであることが分かった。
 7日付で銭江晩報が伝えた。

 中国教育部の統計によると、2009年に中国の大学受験を放棄した高校生の数は84万人だったが、今年は一気に100万人近くに達する見通しだ。
 その理由は「海外の大学に留学するため」が21.1%を占めた。
 特に北京大学や清華大学など
 トップクラスの大学を狙える学生ほど進学先を海外に求める
傾向が強まっているという。

 こうした状況を受け、浙江省杭州市で6日、中国全土から500校余りの高校の校長が一同に会した会議が開かれ、その対策について意見交換が行われた。
 中国教育部の担当者は今後10年間の任務として、
 教育機会の均等化と学生の個性を伸ばす教育
を進めるべきとの考えを示した




レコードチャイナ 2011-11-02 09:54:27 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=55626

米国に留学する高校生の数、5年で100倍以上増える

 2011年10月31日、中国で子どもを高校から米国留学させる親が増えている。
 この5年で100倍以上も増えたという。北京日報が伝えた。

 先週末に北京で開催された留学フェアには米国、カナダ、スイスなどの全寮制高校の関係者が多数押し寄せ、熱心に募集活動を行った。
 会場を訪れた生徒や親は1000人近く。
 小学生や中学1年生の姿も見られた。中国では米国への留学生の若年化が進んでおり、高校から米国に留学する中国人学生はこの5年で100倍以上も増加した。

 留学フェアは今年で6年目。
 昨年より20校少ない40校余りが参加した。参加校が少なくなった理由について、フェアを主催した北米ボーディングスクール協会(TABS)は
 「希望者が増えたため、こちらからわざわざ出向く必要がなくなった」
としている。

 米国の全寮制高校の学費は年間約5万ドル(約390万円)。
 これほど高額にも関わらず、留学した人の数は2005~2006年の65人から2010~2011年は6725人と5年で100倍以上も増えた。
 その背景には中国の厳しすぎる受験戦争もあるようだ。
 ある保護者は
 「中国の教育は子どもへの負担が大きすぎます。
 外国で個性を伸ばす教育を受けさせたいと思っています」
と話した。


 この言葉、つまり「個性を外国で伸ばす」というのは、中国にとって将来諸刃の刃にならないだろうか。
 ちょっと心配だが。
 騒乱のタネを巻いているように思える。
 個性を求めて外国に出れば、当然祖国も個性の伸ばせる国になって欲しいと願うことになる。
 個性を潰すことによって共産党単独での独裁が成立しているわけだから、やはり将来的に何か不吉になってしまう。



レコードチャイナ 2011-10-28 10:58:47 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=55474

高校生が海外留学の「新鋭部隊」に、専門家は「単なる金のなる木にならぬよう」警告

 2011年10月26日、中国紙・中国教育報は、海外留学する若者の数は毎年20%以上の割合で増えており、特に高校生が「新鋭部隊」となっていると報じた。
 中国は今や世界最大の留学生供給源となっている。

 中国教育国際交流協会によると、海外留学する学生は2008年から毎年24%以上の割合で増えている。
 昨年の内訳は「大学本科生」62%、「高校生」22.6%、「大学院生」約10%。特に高校生の割合が2006年から急増し、低年齢化が目立つという。
 こうしたニーズを見込んで、15日に開催された「2011中国国際教育展」には日・米・英・仏・豪など世界3カ国・地域から5000校以上が出展した。

 中国の若者の就職難と人民元安が留学ブームを後押ししているようだ。
 こうした風潮を各国政府は歓迎し、中国人留学生の争奪戦が始まっている。
 ところが、
 「その目的は教育の国際化を名目とした金もうけだ」
と香港城市大学の程星(チョン・シン)博士は指摘。
 「動機が『金』なら、良質な教育は受けられない」
と警鐘を鳴らしている。

 ほんの20年ほど前までは一部の限られたエリートもしくは金持ちしか海外に出られなかったが、今や留学が「大衆化」したとまで言われるようになり、留学帰りがもてはやされる時代ではなくなった。
 程博士は
 「意義のある留学にするにはどうすべきか。
 しっかり議論していく必要がある」
と指摘している。


 「意義のある留学にするにはどうすべきか。しっかり議論していく必要がある」なんていうのは建前。
 「金儲け」であろうとなかろうと、
 留学すれば中国とは別の世界があり、いやが応でもその社会の空気を吸うことになる

 その空気は「麻薬になる」
 問題は留学して戻ったときの中国である。
 留学帰りに価値がなくなるとどういうことになるか。
 当然、帰国した学生立ちに不満と苛立ちが鬱積しはじめる。
 彼らは留学先で自由と個性を身に染みて体験してきている。
 思考判断の基準が留学先の経験をして築かれることになる。
 中国国内しか知らなければ「井の中のカワズ」で不満もないだろうが、別の文化・思想・判断基準・常識を知ってしまえばそれが自己活動の立脚点になってしまう。
 留学組(新鋭部隊)と国内組(カワズ部隊)の諍いから国内騒乱にまで発展しないとはいいきれない。
 中国は今繁栄を謳歌している。
 でも、向こう20年ほどのスパンで見てみると、非常に危うい橋をわたっているように思えてならない。




ロケットニュース 2011年11月7日
http://rocketnews24.com/2011/11/07/149745/

金持ちの中国人の約半数が国外に移住したがっている
理由「子どもの教育のため」


 3年に一度行われる「国際学力調査」、最新の2009年版は初参加の中国上海が数学、読解、科学の3分野で1位を獲得したのをご記憶の方も多いのではないだろうか。

 だが、ある調査によると1000万元(約1億2300万円)以上の資産を持つ富豪のうちその半数は国外への移住を検討しており、そのほとんどの家庭が
 中国の教育には期待しておらず、
子どもの教育のために移住を真剣に考えていることが判明した。

 この調査を実施したのは、毎年、中国の富豪ランキングを発表している「胡潤富豪白書」だ。この調査は2011年5月から9月の間に中国18の都市の富豪対象に行われた。
 なお、富豪たちの平均年齢は42才、平均資産はなんと6000万元(約7億9000万円)である。

 「胡潤富豪白書」によると調査対象のうち46パーセントは中国を捨て国外に出ることを考えているそうだ。 
 その移民を検討中のうち60パーセントはその理由を子どもの教育のためとしている。

 中国政府の政策は経済発展は成功させたが、教育システムについては国民を満足させられるほどの成功を収めていないそうだ。
 昨今では留学対策を実施している学校や、富豪向けの海外優秀校リストも発刊。留学は早ければ早いほどいいとされ、親の世話が必要な年齢の場合、家族ごと移住に踏み切るようだ。
 母親だけが子どもと移住して父親や他の家族は中国に残るというケースもある。

 実際にイギリスに移住した女性は
 「北京で家を買っても外国で家を買っても値段は変わらない。
 それに外国の生活費だって高すぎるという訳ではない。
 それならメリットのある移住という選択肢を選ぶわ」
と語っている。

 調査対象の3分の1はすでに「投資永住権」取得に向けて動いているそうだ。
 「投資永住」とは国によって多少制度が異なるが、外国人がその国で企業経営もしくは一定額以上の投資をした場合に与えられる永住権だ。
 言わば「大金で買える永住権」である。

 この調査結果がネット上で公開されると、ネットユーザーはすぐさま反応。中国版Twitter・Weiboでは
 「羨ましい」
 「金さえあれば私だって移住したい
 「逃げられるものなら逃げた方がいいよ
というコメントであふれたそうだ。

 今回の調査対象は富豪のみだったが、ネットユーザーの反応をみると、
 中国人誰もが国外移住に関心を持っている

ようである。

参照元: Daily Mail(英語)




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/15 07:42
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/15/2011111500325.html

米大学に進学の留学生数、中国が2年連続1位

 中国が2年連続で、米国の大学に最も多くの留学生を送っていることが分かった。

 米国国際教育研究所(IIE)は14日、2010‐11年度に米国の大学に進学した外国人留学生の数を調査した結果を発表。中国人留学生が15万7558人で1位となった。
 外国人学生は計72万3277人で、5人に1人が中国人留学生だった。
 中国は、01‐02年度から8年連続で米国に多くの留学生を送ったインドを昨年初めて追い抜き、1位となった。
 韓国人留学生の数は7万3351人で、中国とインド(10万3895人)に次いで3位を記録した。


 まとめるとこうなる。

 留学生総数 72万3277人
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 1位. 中国  15万7558人
 2位. インド 10万3895人
 3位. 韓国  7万3351人

 中国は留学生のうちの10人に2人。
 インドは7人に1人。
 韓国は10人に1人。
 この3カ国で留学生の1/3を占める。




レコードチャイナ 配信日時:2011年12月18日 12時46分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=57045&type=0

若年化する中国人留学生、心理ケアが急務

  2011年12月15日、新華ネットの報道によると、日本の華字紙「日本新華僑報」(電子版)はこのほど、多くの中国の親が子供の出世を願い、子供が海外 で経験を積み、有能な人材に成長することを望むことは理解はできるが、不慣れな地で成長しなければならない子供の気持ちや適応能力をないがしろにしている 親も少なくないとする記事を掲載した。
 以下はその抜粋。

 海外留学する中国人の若年化が進んでおり、留学生の心理状態は海外の華人教育者や留学生団体、国内の保護者が注目すべき問題となっている。
 今年3月、上海の浦東国際空港で日本に留学している中国人留学生(24)が仕送りの問題で口論になった母親をナイフで刺すという痛ましい事件が起こったことをきっかけに、多くの人は事件の引き金となった家庭や社会の内的外的要因を真剣に考えるようになった。
 このような事件は最近、日本国内でも起こっている。

 21世紀に入り10年が過ぎ、中国国民の経済水準は継続的に改善され、多くの家庭が子供を海外で学習させる経済能力を備えるようになっている。
 同時に、多くの中国の大学も海外の大学と共同育成計画や相手校への留学を通じ、卒業時に本属大学の学位と相手大学の学位を取得できるダブルディグリー・プログラムを展開し、中国人留学生の新たな留学ルートとなっている。
 これらを背景に、海外の中国人留学生数は増加の一途をたどっている。

 多くの中国の親が子供の出世を願い、子供が海外で経験を積み、有能な人材に成長することを望むことは理解はできるが、不慣れな地で成長しなければならない子供の気持ちや適応能力をないがしろにしている親も少なくない。

 年齢的にみれば、今の中国の留学生は基本的に1980年代に海外へ留学していた世代の子供たちという計算になる。
 海外で生活を始める時点の心理的な成長という点で、この2つの世代を決して同じ土俵で考えることはできない。
 円熟した人格を兼ね備えて留学した1980年代の留学生と比べて、
 今の子供たちは飛ぶ練習を始めたばかりの巣立ち前のタカのようなもので、雨風を経験したこともない。
 しかし、彼らを成長させるための国内にいる両親の模範や諭しが海外の子供のもとに届くことは難しく、その点海外の中国人留学生組織や留学生の先輩の助けは大きな力となる。

 そのため、各レベルの中国人留学生学友会は留学生が共に歌ったり踊ったりするだけの社交団体であってはならず、留学生に実質的な助けやサービスが提供される場となるべきだ。
 同年代の人の助けや指導は往々にして若者の心を動かす特効薬となるからだ。

 一方、国内の両親たちも子供を送り出し、あとは毎年仕送りをすれば親の義務を果たしているというわけではない。 
 海外で生活する子供たちは親からの連絡を切実に必要としており、親は子供の心の変化に常に関心を払い、子供の成長を見守るべきだ。

 もっとも、心理的成長の問題は留学生本人の問題でもある。
  留学生は、いつも自分の心の状態を点検し、日常生活の中で何事もうまくいかず、自分は国外の社会環境になじめない、国外で生活する心理的環境に適応できな いと感じるなど、異常が生じている際には、時を移さず調整を試み、外部との各種連絡を強化し、常に自分の心のケアをしなければならない。
 心の疲労が重なり心の病にかかってからでは、取り返しのつかないことになる可能性さえあるのだ。




レコードチャイナ 配信日時:2011年4月20日 12時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50756

空港で母親刺した日本から一時帰国の中国人留学生
悲劇の背景には何が?

 2011年4月18日、米華字紙・僑報は、上海に一時帰国した日本留学中の中国人留学生が空港で出迎えた母親をナイフで刺し、重傷を負わせた事件の原因について考察した。
 19日付で中国新聞網が伝えた。以下はその内容。

 事件は1日、日本から上海に一時帰国した中国人留学生、汪(ワン、25)が空港で出迎えた母親(51)と仕送りの件で口論となり、預け荷物のバッグから取り出した果物ナイフで刺したというもの。
 刺し傷は全身9カ所に及び、母親は胃と脾臓が破裂するほどの重傷を負った。

 汪は5年間の留学費用をすべて母親からの仕送りに頼っていた。
 母親の月収は約7000元(約9万円)。ここから日本での学費と生活費を捻出するのは容易ではない。
 それでも母親は息子に苦労させたくない一心で親戚や友人に借金を繰り返していた。

 汪が母親を刺した直接の原因は、母親が金の工面に行き詰まったこと。
 汪は仕送りが途絶えれば留学生活は続けられないと母親を責め、刺した。
 この事件から、親の子どもに対する溺愛ぶりが良く分かる。
 子どもを留学させるなら、たとえ苦労してでも自立させるべきだが、汪の母親は違った。

 汪のように親に甘やかされて育った若者は中国では珍しくない。
 それに加え、中国の学校も道徳教育が十分ではない状態だ。
 近年、中国人が海外留学先で悲劇を起こす例が増えているが、
 これは若者が勉強ばかりで社会的責任やルールを守ることなどを教えられないまま育ってしまったことに問題がある
のではないか。

 わがまま放題に育ち人格形成が不十分なまま海外に出たらどうなるか。
 「心のケア」が重視されている西洋とは異なり、中国人は精神的な問題を表に出したがらない。
 メンツやプライドを気にするあまり、どんなに辛くても辛いと言えず、ストレスを溜め込んでしまう傾向が強い。

 海外での生活は大変なことも多いだろう。
 だが、辛い時は辛いと言い、周囲の助けを借りることも大切だ。
 自ら進んで環境に溶け込む努力をすることも忘れてはならない。
 だが、どうしても心が苦しい時はカウンセリングなどを受けて欲しい。それは決して恥ずかしいことではない。
 無事に卒業することが1番の親孝行になるのだから。


 一番心配なのは、中国を知らずして留学して、留学先の社会文化習慣慣習を身につけてしまうことだ
 それが思考判断の基準になってしまったらどうなる。
 独裁政治や官僚主義の蔓延を黙ってみているだろうか。
 「おかしい」という言葉が出てくることになる。
 それが行動に移されると、既存政体打倒ということになっていく。
 若年層の留学とは、中国を根底からひっくり返す要因を危険に孕んでいるということだ。
 言い換えれば、共産党転覆思想の種を巻いているようなものである。
 こんな単純なことわかると思うが、分かっていながらやっているとしたら、
 共産党自体がいまやどうしていいかわからない状態にまで進んでしまった
ということであろうか。
 どうも、最近の中国を見ていると、もはや共産党は死に体になっているような気がしてくる。
 幹部連中もいくところまで行くしかない、そんな気分のようだ。
 ひっくり返ったらひっくり返ったで、その時考えればいい、そんな投げやりの雰囲気が蔓延している。
 できることは、今この時点での銭勘定だけで、近未来を見渡す能力も失っているように思える。


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