2011年11月19日土曜日

米国防総省、極超音速兵器の実験に成功 時速7,725キロ

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● 極超音速飛翔体「Falcon HTV-2」



CNNニュース 2011.11.18 Fri posted at: 11:39 JST
http://www.cnn.co.jp/usa/30004638.html

米国防総省、極超音速兵器の実験に成功 時速7725キロ

 ワシントン(CNN) 米国防総省は17日、音速の5倍での長距離飛行を目指した極超音速兵器の実験に成功した。

 詳しい速度などの情報は公開されていないが、CNNでは発射地点のハワイ・カウアイ島からマーシャル諸島クワゼリン環礁に30分で到達するための速度を計算。
 平均時速を4800マイル(約7725キロ)と割り出した。

 実験は技術と性能についてのデータを収集する目的で実施され、実機の製造は計画されていない。
 国防総省は
 「収集したデータは将来的な極超音速飛行技術の開発に利用する」
としている。

 同省は、
 世界中のあらゆる場所を1時間以内に攻撃できるシステム
の開発プロジェクトを進めており、極超音速技術の開発もその一環。
 実験は8月にも行われたが、この時は太平洋に墜落して失敗に終わった。
 実験にはさまざまな形の機体が使われており、8月の実験機は翼の形、17日の機体は円錐形だった。



 この極超音速兵器のニュースは8月の「ロケットニュース24」にあります。


ロケットニュース24 2011年8月11日
http://rocketnews24.com/2011/08/11/120879/

音の20倍の速さで飛行!
時速約2万kmの「飛翔体ファルコン」の飛行試験がスゴイ

 人類の歴史に新たな1ページを刻むかもしれないある実験が、アメリカ現地時間の今週水曜日に行われると発表された。
 その実験とはマッハ20、つまり音の速さより20倍速い極超音速飛翔体「Falcon HTV-2」の無人飛行試験である。

 これはアメリカの国防総省ペンタゴンと国防高等研究計画局が、ミサイルより速く攻撃できる極超音速兵器を開発するために行っていたプロジェクトで、これまで
 3億800万ドル(日本円約235億9200万円)
の資金がつぎ込まれている。

 今回の計画では、Falcon HTV-2はロケットで宇宙まで運ばれた後、地球に向かって滑空し、最後には海に突っ込み飛行を終えることになっている。
 YouTubeにも
 「DARPA’s Falcon HTV-2 complete flight overview」
というタイトルで飛行試験のシュミレーション動画がアップされているので気になる人は要チェックだ。

 Falcon HTV-2は時速2万921キロメートルという想像絶する速さで飛行し、通常5時間以上かかるニューヨーク~ロサンゼルス間を12分以内で移動することができる。
 この速さをもってすれば、
 地球上のどの場所にも1時間以内に移動し攻撃することができ

さらには核兵器など453.6キログラムの物まで搭載できるよう作られていっているので、
 完成すれば史上最強の兵器になりうる。

 次世代の軍事抑止力、そしてならず者国家やテロリストに対抗する手段として開発されているFalcon HTV-2は、昨年4月に行われた1回目の飛行試験では上手く飛行できなかった。
 その失敗から幾多の改良を加え、今回アメリカの現地時間水曜日(8月10日)の午前7時に、Falcon HTV-2を載せたロケットが宇宙に発射される予定であった。

 しかし未だ今回の飛行試験の結果は入ってきておらず、多くの人がその結果発表を待ちわびている。
 マッハ20という脅威の速さに挑戦する今回のFalcon HTV-2の実験。 
 しかしこれが軍事目的で使われることを考えると、その完成を期待していいものなのか悩んでしまう。






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