2011年11月8日火曜日

中国漁船拿捕:中国に一歩も引かない姿勢:ヤル気だ

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● 中国漁船拿捕



サーチナニュース 2011/11/08(火) 18:10
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1108&f=national_1108_222.shtml

漁船船長は法律により処理…中国で「日本支持」のコメント相次ぐ

  藤村修官房長官は7日午前、海上保安庁が長崎県・五島列島沖で領海侵犯した中国漁船の船長を漁業法違反容疑で逮捕したことについて、
 「わが国国内法に基づき、捜査当局が着実に、適正に対処している」
と述べた。
 同ニュースは中国でも報道されたが、「愛国論調」が強いとされる環球網で、「日本を支持」を表明するコメントが相次いだ。
 中国漁船が韓国の海洋警察の取り締まりを受け死者やけが人が出ていることと対比した。

  環球網のコメント欄は、日中間の問題が発生した際には、反日的なコメントが多く寄せられる。
 いわゆる「炎上」も目立つ。
 しかし日本の海上保安庁が中国人船長を逮捕した事件では、日本を非難するコメントも多いが、日本側の措置を支持し、韓国を非難するコメントの方が目立つ。

  「日本支持」との書き込みにまじって
 「韓国人は本当に人の気分を害する」、
 「韓国はろくなもんじゃない」
などの書き込みがある。
 日本非難のコメントに対して
 「みんな注意しろ。ここに韓国のスパイがいるぞ」
と書き込んだユーザーもいる。

  「実際のところ、中国人の問題は法律を守らないことだ。
 国内国外を問わない。われわれの民度は明らかに低い。
 日本の措置は正しい。
 ヒューマニズムにも合致する。
 ロシアだったらただちに銃撃していたはずだ」
と、中国人自身の問題点を率直に指摘する書き込みもある。


 でもこれじゃ韓国人がかわいそうだ。
 一方的ではないか。


2011年11月08日09時43分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/346/145346.html?servcode=A00&sectcode=A00

また衝突?…日本、違法操業の中国船長を逮捕

 日本海上保安庁所属の巡視船が6日、長崎・五島列島沖で違法操業容疑の中国漁船(135トン級)を追撃した。
 海上保安庁は船長の張天雄容疑者(47)を逮捕し、船員10人を調べている。

 昨年、日本が両国間の領土紛争がある尖閣諸島(中国名、釣魚島)で、中国漁船船長の詹其雄容疑者を公務執行妨害の疑いで逮捕した当時、中国は激しく反発したが、今回は日本領海での事件であるため、中国側も「状況を把握中」という反応を見せている。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/08 10:25
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/08/2011110800766.html

中国漁船による違法操業が横行、黒山島の漁業に打撃
「中国漁船が根こそぎ奪っていく」
違法操業の中国漁船は100隻以上


● 全羅南道黒山島付近で、木浦海洋警察署のヘリコプターが、違法操業中の中国漁船を取り締まっている。
 最近、中国漁船は黒山島や紅島付近の韓国領海をしきりに侵犯し、違法な底引き網漁を行っている。/写真提供=西海地方海洋警察庁


 「ここだ、ここ。船を止めろ」

 7日午後、全羅南道木浦市から120キロ余り離れた新安郡紅島付近の海域。
 黒山島に船籍を置く18トン級の漁船「ハンソン」の甲板から、高波の海をじっと見詰めていたイ・サンス船長(48)が、操舵室に向かって「ストップ、ストップ」と叫んだ。
 先月31日、エイ漁に使うはえ縄を仕掛けた場所だ。
 しかし、イ船長は表情を曇らせ
 「はえ縄が100本消えた。中国の底引き網漁船の仕業だ」
と言った。
 エイ漁用のはえ縄は長さ200メートルで、1本のはえ縄に、10センチ間隔で数百本の釣り針が付いている。

 漁師たちは通常、20本のはえ縄をつないで仕掛け、はえ縄は海底から30センチほどの地点を漂う。
 遊泳しているエイが釣り針に引っ掛かると、引き上げて捕まえるという漁法で、仕掛けてから4-5日後に、はえ縄を引き上げる。
 イ船長は先日、はえ縄500本を海に投じたが、この日は400本しか見つからなかった。イ船長は
 「1本6万ウォン(約4200円)するため、600万ウォン(約42万円)の損失になる」
と語った。

 「今、西海(黄海)は完全に中国の海になった。
 中国漁船のせいで、操業できる場所がない。
 違法操業する中国漁船は数百隻に上り、韓国の警備艇数隻では到底手に負えない状況だ」

 木浦海洋警察署は、最高時速38キロで航走する1000トン級の大型警備艦2隻を、新安周辺の海域などに配置した。
 この船は、南北225キロにわたる海域を行き来するが、黒山島付近の韓国領海に出没する違法操業の中国漁船は100隻に達するというのが漁師たちの証言だ。
 中国漁船は、エイの好漁場が形成されている黒山島や紅島付近の韓国領海を頻繁に侵犯している。
 中国の漁船は、2隻一組で網を引き、海の底をさらいながら移動する底引き網漁船だ。
 韓国の漁船が仕掛けた漁具を台無しにした上、エイを根こそぎ奪っていくのだ。



 韓国が中国漁船を拿捕したニュースを検索してみた。


サーチナニュース 2011/10/24(月) 09:55
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1024&f=national_1024_065.shtml

韓国が中国漁船に武力行使…3隻を拿捕、乗組員31人を拘束

  韓国の全羅南道木浦海洋警察は22日午後、中国漁船3隻を拿捕(だほ)し、乗組員31人の身柄を拘束した。
 同警察は中国漁船に対して「武力を行使した」とされ、乗組員の一部は負傷したが、死者はいないという。
 韓国側によると、漁船が韓国の排他的経済水域内(EEZ)で操業していた。
 中国新聞社などが報じた

  韓国メディアの報道を総合すると、巡視活動を行っていたヘリコプターが22日午後6時15分ごろ、韓国のEEZ内で違法操業をする中国漁船3隻を発見、近くにいた巡視船に通報した。
 巡視船は現場海域に急行して取り調べを行おうとしたが、漁船乗組員は鉄の鍬(くわ)や木棒で抵抗した。

  韓国側のヘリコプターが催涙弾や照明弾を発射するなどで抵抗を封じ、約1時間で中国漁船1隻を制圧。
 ほどなく、残りの2隻も拿捕した。
 韓国側海洋警察は、特殊公務執行妨害の疑いで乗組員31人の身柄を拘束して司法的な処理を進めるという。

  中国の駐光州総領事館の王大為領事は
 「韓国メディアの報道は一方的だ。(総領事館として)調査を進める」
と述べた。
 同館の別の職員は
 「過去の類似の事件では、罰金を支払った後に、船も人も返還された。
 仮に今回、韓国側が『中国漁船が違法操業した上で暴力的に抵抗した』と判断すれば、(漁船乗組員は)その他の懲罰を受ける可能性がある」
と述べた。

  総領事館は韓国側に対して、
 「公務執行の過程における暴力は、できるかぎり避けてほしい」、
 「韓国側は負傷者の治療で最大の努力をせねばならない」
と申し入れた。


 こりゃ中国の勝手な言い草である。



2011年10月24日11時16分 [ⓒ 中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/898/144898.html?servcode=A00&sectcode=A30

違法操業の中国漁船3隻を拿捕


● 木浦(モクポ)海洋警察が22日午後、違法操業中だった30トン級の中国漁船の取り締まりに出た。
 中国漁船の船員はシャベルと棒で武装し激しく抵抗している(写真=木浦海洋警察提供)。

 木浦(モクポ)海洋警察が22日午後、新安郡黒山面(シンアングン・フクサンミョン)の可居島(カゴド)西側30キロメートルの海上で違法操業中だった30トン級の中国漁船の取り締まりに出た。
 中国漁船の船員はシャベルと棒で武装し激しく抵抗している。
 海洋警察は中国漁船3隻を拿捕し、船員31人を拘束して取り調べている。


 韓国の新聞はまるでハレモノに触るようにサラッツと流してしまっている。



朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/09 10:21
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/09/2011110900815.html

違法操業:中国人船員の遺体、11カ月にわたり放置
安置費用5000万ウォン

 昨年12月、西海(黄海)で違法操業を取り締まっていた海洋警察の警備艇にぶつかり沈没した中国漁船「遼営号」の李永濤船長(当時29歳)の遺体は、韓中両国政府が放置したため、事件から1年近くもの間、全羅北道群山市の葬祭場に安置されたままになっている。
 この葬祭場の代表キム・チャンムンさん(49)は
 「安置室からひどい死臭が漏れてくるため、葬祭場の運営にも支障をきたしている。
 安置費用も5000万ウォン(約348万円)に上り、群山市と海洋警察を通じて政府に遺体の引き取りを要請したが、返答がないと話した。

 李船長の遺体の引き渡しをめぐる問題は、事件発生直後から韓中両国にとって難題となっていた。
 韓国政府は、遼営号が海洋警察の正当な任務を妨害しようと、故意に警備艇にぶつかってきたことから、船主や遺族が遺体を引き取るべきだ、という方針を示していた。
 韓国側が費用を負担し、遺体を引き渡すことになった場合、中国側が「過剰な取り締まりだった」と主張し、責任を韓国側になすりつけることが懸念されたためだ。

 ところが、中国の船主や遺族は、経済的な理由を挙げ、遺体の引き取りができないと主張した。
 中国政府も、費用を負担して遺体を引き取った場合、違法操業を認めたと解釈されることから、引き取りを拒否している。
 遺体の管理は今年1月、国際法に従い、光州にある中国総領事館に移管されたが、同館は本国の方針の決定を待ち、遺体の引き取りを先延ばしにした。
 李船長の遺体が安置された直後、葬祭場には殯(ひん)所(出棺まで棺を安置する場所)が設けられ、中国の領事が出向き、弔花も供えられた。
 違法操業の取り締まりを行っていた韓国の海洋警察に向かって鈍器を振り回し逮捕された中国人船員3人も、5日間にわたって殯所を見守った。
 ところが、中国人船員らが昨年末に送還された後、中国総領事館は葬祭場に対して何ら措置を講じず、連絡もしなかった、とキム・チャンムンさんは話した。
 葬祭費用やこれまでにかかった安置費用は5000万ウォンに達する。放置が長期化するにつれ、遺体の腐敗も急速に進行した。

 群山市はこの問題を解決するため、条例の制定を検討し、社会福祉共同募金会とも協議を行ったが、妙案は見つからなかった。
 同会による葬儀の支援は韓国国民のみを対象としているからだ。
 なお、韓国の法律では、引き取り手のない遺体についてのみ、火葬したり、医学研究用に寄贈したりすることを認めている。

 韓国政府の基本的な方針に変わりはないが、中国側との交渉については最近積極的な姿勢を見せている。
 外交通商部(省に相当)の担当者は
 「両国政府とも、これ以上放置できない懸案と認識しており、さまざまなルートを通じて合意に向け取り組んでいる」
と話した。

 遼営号は昨年12月18日、於青島(群山市オクト面)の北西67カイリの会場で、違法操業の漁船を追跡していた韓国の警備艇の船首に衝突し沈没した。
 海洋警察は李船長を含む乗組員4人を救助したが、李船長はすでに意識不明の状態で、その後死亡した。

 またこの過程では、別の漁船を取り締まっていた海洋警察官4人も、遼営号の乗組員らに鈍器で殴られ重傷を負った。
 海洋警察は、李船長を除く3人の中国人船員に対し、特殊公務執行妨害容疑で取り調べを行ったが、取り締まりの妨害に際し主導的な役割を担った李船長が死亡したことを考慮し、同月25日に3人を中国に送還した。


 もうメチャクチャ。
 こういうのは、遺体を保管している韓国の判断で火葬にしていいはずであるし、そうしないといけない。
 もしそのことで中国が文句をつけたら、そんなの一蹴してしまえばいい。
 韓国国内のことは韓国に主権がある。
 問題はそれを行使できない韓国政府の態度にある。
 つまり、ヤル気がない。
 よけて通ろうとする。
 その結果、ものの推移がどんどん悪くなる。
 



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  その後
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/10 09:37
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/10/2011111000615.html

違法操業:韓国の取り締まり非難した中国、日本には慎重姿勢

 先月23日、韓国側の海域で違法操業していた中国漁船3隻が木浦海洋警察により拿捕(だほ)された際、韓国側の取り締まり方法を激しく非難した中国外務省が、自国漁船が日本の領海で拿捕された事件に対しては、慎重な反応を見せている。

 中国外務省の洪磊スポークスマンは8日の定例会見で、6日に長崎県・五島列島鳥島沖の領海上で長崎海上保安部に拿捕された中国漁船「浙岱漁(せったいりょう)04188」(乗組員11人)について尋ねられ「
 関連報道を注意深く見守っており、状況を確認中だ。一般的な漁業事件だ」
と答えた。

 また
 「中国は日本側に対し、中国人船員たちの合法的な権益を保護し、迅速かつ適切に事件を処理するよう要請した」
と言及。
 自国漁船の領海侵犯を認める一方で、今回の事件が海上紛争などに飛び火することを警戒する様子を見せた。
 日本の裁判所は9日、漁業法違反罪で略式起訴された船長に対し、罰金30万円の略式命令を出した。

 一方、中国漁船3隻が西海岸の韓国管轄水域で拿捕された直後の先月24日、中国外務省は全く違う態度を見せた。
 同省の姜瑜スポークスマンは当時
 「韓国側に『文明的な法執行』と取り締まりの際に暴力を避けることを要求した」
と述べた。
 中国人の船員たちがスコップや棒を振り回して抵抗したことは度外視し、韓国海洋警察の正当な取り締まりを「野蛮」と非難したことになる。

 中国外務省が、似たような事件でも全く違う反応を見せるのは、日本が昨年、尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領土紛争などで中国に強硬的に対応したのに対し、韓国政府はこれまで、違法操業した船員らをそのまま帰すなど、低姿勢で海上紛争に臨んできたためだとも指摘されている。


 今、日本は中国と事を構えるのに恐れていない。
 「仮想敵国中国」を想定して軍事配備をしている。
 いいかえれば、日本は今後中国に対して一歩も引かない体制に入った。
 ヤル気である。
 中国は「子ども外交」しかできない。
 子どもは引っぱたいて脅しつけて教育するのが一番。
 いいかえれば、理性のない野生動物とみていい
 相手がヤル気だと引っ込むのが子ども。
 大人は外交ができるが、子どもはそれができないから、こちらのヤル気をみせるしかない。
 その見せ方が曖昧だとつけあがってくる。
 それが子どものビヘイビアというものである。


朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/10 09:36
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/10/2011111000610.html

違法操業:韓国政府、殉職者が出ても中国に低姿勢
凶器を振りかざして抵抗する中国人乗組員
拘束されても担保金を支払うだけで釈放
被害規模把握できず、中国に対して再発防止を要請できず

 中国漁船による違法操業が西海(黄海)で横行していることについて
 「韓国政府による低姿勢の外交が原因」
との指摘が相次いでいる。

 2007年以降だけを見ても、海洋警察の取締官1人が死亡し、27人が負傷したが、政府は中国との外交摩擦を恐れ、あいまいで消極的な態度を取り続けている。
 先月も、全羅南道新安郡の可居島沖合で違法操業中だった中国漁船を取り締まろうとしたところ、漁船乗組員らが凶器を振りかざして抵抗した。
 これに対して海洋警察は特殊公務執行妨害を適用せず、すぐに全員を釈放した。
 中国人乗組員は鎌や斧、つるはし、鉄パイプなどで取り締まりに抵抗するなど、日々凶悪化しているが、今年に入って逮捕されたのはわずか49人しかいない。
 残りの多くは担保金を支払って釈放されている。

 今年3月には、忠清南道泰安郡近興面の格列飛列島南西64マイルの海上で違法操業していた中国漁船の乗組員が、取り締まりを行う海洋警察に対して斧や鉄パイプで抵抗し、パク・チュンソン巡査に重傷を負わせた。
 犯人の中国人船長と乗組員10人はその場で検挙されたが、非常に軽い処罰を受けるにとどまった。
 2人は懲役3年の宣告を受けて現在服役中だが、1人は罰金、残り7人は何の処罰も受けず中国に帰国した。
 このような低姿勢の対応が繰り返されているためか、中国政府は逆に韓国の海洋警察による強圧的な取り締まりに対し抗議している。

 さらに深刻な問題は、中国漁船が韓国の排他的経済水域(EEZ)を侵犯し、稚魚まで捕獲するなど、違法操業を繰り返しているにもかかわらず、韓国政府は中国漁船による違法操業の規模や被害額さえも把握できていない点だ。
 今年に入って韓国のEEZ内での操業が認められた中国漁船は1762隻で、許可された漁獲量は6万5000トンだ。
 しかし農林水産食品部(省に相当)によると、
 西海のEEZ内で違法操業を行う中国漁船は20万隻
に達するという。

 国際海洋法裁判所の白珍鉉(ペク・チンヒョン)裁判官は
 「韓中漁業協定を締結する際、違法な漁獲量などに関する資料を提示して中国側に管理責任を要請すべきだったが、そのような資料さえないのでは話にならない」
とコメントした。


 「20万隻」というのは本当だろうか。
 それをこれまで放置していた韓国はなにしてたんだ。
 竹島には文句をつけてくるのに、資源をよこどりしている中国には擦り寄っていく。
 こういう態度では中国になめられる。
 おそらく20万隻が30万隻になっても事は解決しないだろう。
 この漁場から魚資源がなくなれば、20万隻は2万隻くらいにはなるかもしれないから、それを待っているのかもしれない。
 でもそれ、何かおかしいと思うが。
 紛争は減るが、ついでに資源も減るということになる。
 それで韓国がいいというなら、内政干渉だから何も言わないが。


朝鮮日報 記事入力 : 2011/11/10 10:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/10/2011111000699.html

違法操業:中国漁船、群山沖で当て逃げ



 8日午前4時45分ごろ、全羅北道群山市沖の西海(黄海)に浮かぶ於青島から63キロの海上で操業中だった漁船「豊年号」(全羅南道黒山島、21トン)に中国漁船が衝突し、豊年号は船首右舷が大破した。

 約100隻が船団を成して操業していた中国漁船のうち、1隻が豊年号に衝突して起きた事故だった。
 豊年号のペク・ポンピル船長(56)は
 「中国船に追突され沈没しそうになったため、いかりを断ち切って回避した。
 非常に危険な瞬間だった」
と振り返った。

 群山海洋警察署と泰安海洋警察署に所属する警備艇2隻は午前6時半ごろ事故現場に出動し、豊年号と共に中国漁船を午前9時ごろまで追跡したが、追突した漁船は数十隻の中国漁船に囲まれ、悠々と公海上に逃げ去った。
 そのため、海洋警察はなす術がなかった。

■中国漁船の領海侵犯、4年で倍増

 今回の事件でも、韓国政府は過去の事件と同様に生ぬるい対応を見せた。
 逃走した中国漁船を確認するための措置さえも取っていない。
 群山海洋警察署の関係者は
 「現場から逃走したことからみて、無許可操業の違法船舶だったとみられる。
 調査が完了していない時点で当て逃げだと主張すれば、
 中国との外交問題

になるため、発表しなかった」
と説明した。

 今回の事故で2000万ウォン(約140万円)の財産被害を受けたペク船長は
 「西海(黄海)は今や中国漁船だらけだ。
 事故当時はエイやアンコウを捕獲するため、黒山島から出航し、停泊していたが、周辺に中国漁船100隻が出没し、到底正常な操業はできない状況だった」
と語った。
 ペク船長は
 「政府がただ傍観しているだけだからこういう事故が起きるのだ」
と憤慨した。

 海洋警察庁によると、今年1‐10月に違法操業中に拿捕(だほ)された中国漁船は294隻、中国人乗組員は2905人に達した。
 韓国の排他的経済水域(EEZ)で無許可操業を行い摘発された中国漁船は、2007年の79隻から昨年は91隻に増えた。
 領海を侵犯した中国漁船は同じ期間に27隻から53隻へと2倍近く増えた。
 このように、中国漁船による違法操業は確実に増加の一途をたどっている。








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