2011年10月18日火曜日

自作のPCで円周率10兆桁を計算した日本人

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● 円周率を小数点以下10兆桁まで計算した自作パソコンの前で喜びを語る近藤さん。読売新聞より



朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/18 11:06
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/18/2011101800946.html

自作のPCで円周率10兆桁を計算した日本人会社員
1年で自身の記録を更新


 長野県飯田市に住む会社員、近藤茂さん(56)が、自作のコンピューターを利用し、円周率(円の直径に対するその円周の比)を小数点以下10兆桁まで計算することに成功した、と17日に共同通信が報じた。
 近藤さんは、昨年8月に円周率を小数点以下5兆桁まで計算して『ギネス・ブック』に登載され、今回自身の記録を更新した。

 近藤さんは、自ら組み立てた48テラバイト(TB=テラは1兆)ハードディスク容量のコンピューターで、昨年10月に記録更新のための計算を開始した。
 インターネットを通じて知り合った米国の大学院生、アレクサンダー・リーさん(23)が作った計算用ソフトウエアを利用した。
 24時間コンピューターを稼働して計算を行ったが、作業中にハードディスクが故障し、10回以上中断するなど紆余(うよ)曲折を経た。
 そのため、当初予想していた6カ月よりも2倍ほど長くかかった。

 近藤さんは、地元の新聞のインタビューで
 「今年3月11日の大地震で電力難が深刻になり、一時は自家発電機設置も考慮した」
と話した。
 妻のユキコさん(54)は
 「コンピューターから出る熱気で部屋の温度が40度近くまで上がり、洗濯物がすぐ乾いてよかったが、毎月の電気代が3万円にもなった」
と話した。
 新記録を達成した近藤さんは「ひとまず休んだ後、小数点以下20兆桁まで計算したい」と話した。
 近藤さんは、『ギネス・ブック』載申請費(11万円)の問題で、20兆桁の計算記録を打ち立てた後に登載を申請するのかどうか、妻と相談中だ。
 ただし申請する場合には、計算プログラム開発者アレクサンダー・リーさんの名前も載せるつもりだという。


 この記事、共同通信には載っていない。
 載っていたのは読売新聞と信濃毎日新聞である。


2011年10月17日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20111017-OYT8T00216.htm

円周率10兆桁!会社員が計算…世界記録更新

 自作のパソコンで昨年8月、円周率を小数点以下5兆桁(けた)まで計算した世界記録を持つ長野県飯田市松尾代田の会社員近藤茂さん(56)が16日、10兆桁までの計算に成功した。
 自己の世界記録を大きく更新したことになり、近く、ギネスブックに登録申請する。
 10兆桁目の数字は5だという。

 長野高専在学中に趣味で円周率の計算を始めた近藤さんは、米国人学生が作ったソフトを活用し、市販のパソコンに記憶容量の大きいハードディスクを組み込むなどして、昨年5月から約3か月で、5兆桁までの計算に成功した。

 昨年10月10日からは、新たにハードディスクの記憶容量を一般パソコンの約50台分の48TB(テラバイト)に増強して10兆桁への挑戦を開始。
 たびたびハードディスクが故障し、計算できなくなる日が計180日もあったが、その期間も含め、約1年かけて大記録を達成した。

 近藤さんは
 「とにかく長かった。円周率が無限に続いていくことはわかっているのでさらに続けていきたい」
と、20兆桁までの計算に意欲を見せた。




信濃毎日新聞 2011 10 18 tue
http://www.shinmai.co.jp/news/20111017/KT111016FTI090016000.html

円周率計算、10兆桁を達成 飯田の男性が自身の記録更新


● 自宅のパソコン(左)で円周率の小数点以下10兆桁を計算した近藤さん

 自宅のパソコンで円周率の計算に挑んでいる飯田市松尾代田の会社員、近藤茂さん(56)が小数点以下10兆桁を達成、16日に検証の計算を終えた。
 昨年夏に5兆桁を計算し、ことし1月にギネス世界記録に認定されており、年内にも記録更新を申請する予定だ。次は20兆桁を目標に取り組むという。

 10兆桁に向けて計算を始めたのは昨年10月。
 半年ほどで結果が出るはずだったが、途中でデータを保存するハードディスクが故障して予定の倍近い期間がかかった。
 今回はインターネットで知り合った米国の学生アレクサンダー・J・イーさんの計算プログラムを利用して記録を達成。
 ギネスの記録更新申請は連名で行う予定。

 パソコンで24時間計算を続ける中、ことし夏には落雷で自宅一帯が停電に。
 緊急用の電源でしのいだが、停電の回復を待つ間、「もう駄目だと思った」と振り返る。
 今月12日に計算を終え、4日間かけて結果を検証した。
 10兆桁目の数字は「5」という。

 記録の更新に「達成感を感じる」と喜ぶ近藤さん。
 「円周率は無限に続くのでこれからも求め続けたい」と話す。

 20兆桁が新たな目標だが、「根本的に計算の原理を変えたい」といい、計算を始めるのは1年以上先になる見込みだ。
 母と妻と3人暮らしで、「家族が静かに見守ってくれている」と感謝している。








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