2011年10月31日月曜日

ウオークマン、ニンテンドウ、プレイステーション

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朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/29 09:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/29/2011102900400.html?code=t

スマホ普及でゲーム神話崩壊、任天堂赤字に

 米国だけで1億台以上の家庭用ゲーム機を売り上げた任天堂が、スマートフォンやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及に押され、赤字に転落した。

 日本メディアの報道によると、任天堂は2011年9月の中間連結決算で、売上高は前年同期比40.6%減の2157億円、営業損益は702億円の赤字を計上したと発表した。
 12年3月期の業績予測も、1981年の連結決算導入以来初の赤字に修正した。

 1889年に花札製造からスタートした任天堂は、玩具メーカーを経て、1980年代に家庭用ゲーム機に進出した。
 同社はDSシリーズや据え置き型ゲーム機Wiiなど革新的な製品に加え、ポケットモンスターやスーパーマリオブラザーズなどさまざまな人気キャラクターを輩出し世界を席巻した。

 任天堂は2000年以降、年間2000‐5000億円の営業利益を計上し、
 日本の代表的な優良企業に君臨した。
 日本の若者の入社志望ランキングで1位に選ばれることもしばしばだった。
 09年には、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が
 「韓国はなぜ任天堂のようなゲーム機を作れないのか
と発言したほどだ。

 売り上げの80%を輸出に依存している任天堂は、円高により400億円の為替差損が出たというが、スマートフォンなどの普及でゲーム機市場が縮小したことが赤字の根本原因とされる。
 任天堂は今年2月末、スマートフォンに対抗するため、世界で初めて眼鏡なしで3D(三次元)画面が楽しめるゲーム機「ニンテンドー3DS」を発売し、年間1600万台の販売目標を打ち立てた。
 しかし、実際の販売台数は300万台余りにとどまった。
 8月には販売不振を取り戻すため、価格を40%(1万円)引き下げたものの、売り上げは伸びなかった。

 任天堂の業績不振は、一時的なものにとどまらないとの見方も出ている。
 さまざまなゲームが無料で楽しめるスマートフォンが携帯用ゲーム機に取って代わっているほか、フェイスブックなどを通じたSNSゲームが普及したことも打撃となっているからだ。

 任天堂は大々的な反撃を宣言した。
 岩田聡社長は
 「スマートフォンがいくら普及しても、ゲーム機が必要だということを証明してみせる」
と意気込みを語り、年末商戦に向け、新たなゲームソフトを投入する考えを表明した。
 任天堂は過去にも危機を迎えるたびに新製品で活路を切り開いてきた。
 任天堂は2000年代初め、マイクロソフト、ソニーなどに押され気味だったが、04年11月に「ニンテンドーDS」を発売したのを機に、ゲーム機世界首位の座を奪還した。

 しかし、業績不振の長期化を予想するかのように、岩田社長は最近、社員に対し
 「任天堂にはバブルが存在する」
として、コスト削減を指示し、自らも役員報酬を半額カットする方針を固めた。


 ウオークマン、ニンテンドウ、プレイステーションといっときは時代を制覇するが、「モノ」は必ず没落する。
 「スマホ」もやはりいつかその運命をたどるだろう。
 それまでに、儲けておくこと。
 商売の鉄則である。
 進歩原理で動いていくのが資本主義の世の中。
 平家物語を忘れてはならない。
 「奢れるもの、久しからず」





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