2011年10月24日月曜日

5期ぶり半期貿易赤字1・6兆円

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●  日本の円高



2011/10/24 10:06 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102401000156.html

5期ぶり半期貿易赤字1・6兆円 
大震災直撃、輸出が減少
半期ごとの貿易収支(2011年度上半期は速報値)



 財務省が24日発表した11年度上半期(4~9月)の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易赤字額は、1兆6666億円の大幅赤字となった。東日本大震災による自動車の輸出減などが響いた。年度半期ベースの赤字は、リーマン・ショックで世界不況が深刻化した08年度下期以来5期ぶり。

 震災の影響で、自動車や半導体など電子部品の生産が急減し、輸出減につながった。一方で原発停止で火力発電に必要な液化天然ガス(LNG)や原油の輸入量が大きく増え、輸入が高水準で推移した。

 上期の輸出総額は前年同期比3・8%減の32兆8104億円で、4期ぶりに減少。




ロイター 2011年 10月 24日 11:05 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-23765120111024

9月貿易収支は2カ月ぶり黒字、代替燃料需要増などで黒字幅小幅に

 [東京 24日 ロイター] 
 財務省が24日に発表した9月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は3004億円の黒字となった。
 前年比では61.2%減。

 2カ月ぶりの黒字だが、東日本大震災後のサプライチェーンの復旧に伴い輸出が回復する一方、原子力発電所稼働停止に伴う火力発電所向け燃料の輸入増で、黒字幅は小幅にとどまった。

 貿易収支の先行きについて財務省では
 「原油価格の高止まりや原発代替燃料の需要増が続く一方、円高による経済の下振れリスク、海外経済の減速が輸出に与える影響など、今後の推移を注視したい」(財務省筋)
と述べるにとどめた。

 輸出は前年比2.4%増の5兆9807億円で、2カ月連続で増加した。
 自動車(同4.9%)や自動車部分品(同11.5%)などが増加する一方、半導体等電子部品が同9.0%減少した。

 輸入は同12.1%増の5兆6803億円と21カ月連続で増加した。
 原発の代替燃料の需要増や原油価格の高止まりで、原粗油(同26.3%)、液化天然ガス(同49.8%)などが増加した。

 輸入原油単価は前年比32.2%上昇の5万3540円/キロリットル、ドルベースでは同45.4%上昇の110.6ドル/バレルだった。

 地域別では、米国向け輸出は前年比0.4%増。2カ月連続で増加したが、伸び率は微増。中国向け輸出は同2.7%増だった。

 欧州向け輸出は同7.6%増で、財務省では、欧州債務危機に伴う影響は貿易統計上はまだ見極められないという。

 この結果、4月─9月の上半期の貿易収支は、1兆6666億円の赤字となった。
 5期ぶりの赤字で、赤字幅は、1979年の統計開始以来、第2番目の大きさ。
 過去最大の赤字は79年度下期の2兆3471億円。
 自動車や半導体電子部品の輸出が減少する一方、原粗油や液化天然ガスの輸入が増加する構図が反映した。

 輸出は32兆8104億円で、前年同期比3.8%減。4期ぶりに減少した。
 輸入は34兆4771億円で、同12.1%増。3期連続で増加した。

 ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は1988億円の黒字。
 輸出は前年比1.0%増、輸入は同12.6%増だった。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/26 09:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/26/2011102600570.html

円独歩高、日本企業の悲鳴

 「異常事態だ。この為替水準では、
 日本国内での新規事業は不可能だ。
 産業は完全に空洞化してしまうだろう」

 腹が据わっていることで知られる日産自動車のカルロス・ゴーン社長は24日の記者会見で、現在の円高に悲鳴を上げ、日本政府に断固とした対策を求めた。
 しかし、25日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は一段高となり、一時1ドル=75円73銭と戦後最高値を更新した。

 リーマン・ショック前の2008年8月に比べると、円は44.6%も切り上がったことになる。
 仮に韓国のウォンが同じ幅で上昇したとすると、1ドル=715ウォン(25日のウォン相場は1129ウォン)に相当する。
 日本企業は円高による巨大な圧力にさらされている格好だ。

 日本の経常収支は依然黒字だが、4-9月の貿易収支は1兆6666億円の赤字に転落し、日本の財界に衝撃を与えた。
 赤字幅は1979年以来で最大だ。
 日本の輸出製造業の採算ラインは1ドル=86円70銭との推計
があり、現在はそれを10円以上上回る円高水準となっている。
 日本政府は今月21日、円高総合対策を閣議決定し、全省庁の副大臣と日銀副総裁で構成するチームが対策の進行状況を確認する体制を取ったが、現在は円高阻止に有効な手立てがない。

 古川元久経済財政・国家戦略担当相は25日
 「一方的に偏った円高が続いていると認識している。
 そうした状況が、企業収益や輸出の下押し圧力になっている。
 必要な時には断固たる措置をとっていきたい」
と述べた。

 日本政府はこれまで繰り返し為替市場介入を行う一方、海外でのM&A(企業の合併・買収)などを奨励するため、外国為替資金特別会計を使った1000億ドル(約7兆6100億円)の融資枠を設定した。
 日本政府が最近、韓国との通貨スワップ協定を700億ドル(約5兆3300億円)規模に拡大したことも、円を海外に還流させ、円高を抑制しようとする狙いがあったとみられる。
 しかし、こうした日本の努力は効果を得られずにいる。
 日本の通貨当局は昨年9月から為替介入に7兆3300億円を投じたが、円相場はそれをあざ笑うかのように連日上昇している。







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