2011年10月22日土曜日

南と北の日本の軍事力

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サーチナニュース   2011/10/22(土) 14:37
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1022&f=politics_1022_013.shtml

日本の「防空識別ライン」、わが国機の飛行を阻害

  防衛省は、「領空侵犯の恐れがある」外国機に対し、航空自衛隊が4―9月に緊急発進(スクランブル)した回数は203回で、そのうち対中国機が昨年同期比で3.5倍の83回に急増したと発表した。
 「侵犯の恐れがある」とは、日本の「防空識別ライン」に進入することを指し、自衛隊法第83条の規定に基づき、自衛隊戦闘機は緊急発進し、(外国機を)追跡・妨害することができる。
 香港メディアの鳳凰軍事は「日本の防空識別ラインが中国機の合法的な飛行を阻害している」と報じた。
 以下は同記事より。

  日本の「防空識別ライン」に含まれる範囲は広く、最西端の境界線は「日中中間線」を大きく越えている。
 基本的に中国機は東シナ海の本国に属する排他的経済水域(EEZ)で通常の飛行を行うだけで、日本機が緊急発進を行う可能性がある。
 特に中国の東シナ海におけるガス田はいずれも日本の「防空識別ライン内」に含まれている。
 日本が不法占拠している釣魚島(日本名・尖閣諸島)は尚更のこと自衛隊機が見張っている。

  日本のいわゆる「日中中間線」は釣魚島を日本の領土として考えているが、これはまったくの非合法だ。
 そうであったとしても、日本の「防空識別ライン」は「日中中間線」の範囲を大きく越え、中国機の自由かつ合法的な飛行を阻害している。
 中国機が本国の水域で合法的な飛行を行うことが、日本に対する一種の「威嚇」とみなされ、日本機の警告と阻害を被ることになること自体おかしなことだ。

 日本の哨戒機「P-3太字C」は頻繁に東シナ海の中間線を越え、公然と中国のガス田上空を飛行している。 
 日本の「防空識別ライン」の原則は「外国機の領空侵犯」に対する早期警戒の時間を与えているが、日本のP-3Cと中国大陸との距離はこの早期警戒範囲を大きく下回っており、中国の領空に対する脅威であることはいうまでもない。

中国の2つの弱点

  こうした方面で中国には2つの問題が存在する。
 まず、自らの防空識別ラインに関する明確な概念が欠けており、日本機の東シナ海への進入に為す術がないこと。

 また、中国の長距離海上哨戒機はまだ空白で、現有の「運-8」の性能はP-3Cに大きく劣る。
 EEZ、特に釣魚島に対する航空パトロールの能力が欠けている
 中国と日本を比べると、海洋においてまだ戦略的劣勢にあることがわかる

  長期的な角度からすると、中国は自らの防空識別ラインを公開すると同時に、より有力な長距離哨戒機を配備し、東シナ海の「中間線」の西側のすべての地域、それに「中間線」の東側の中国に属する地域をより多く、正々堂々と進入し、本格的な定期パトロールを行う必要がある。


 どうもよくわからないのだが、日中が戦うと中国が勝利することになっており、アメリカの助けをかりてやっとこさ日本が巻き返すという設定ではなかったのだろうか。
 どうもそれと比較すると、この記事のないようはあまりにも中国の軍備が貧弱のように感じるのだが。
 一方、北の方はどうかというと。


サーチナニュース 2011/10/22(土) 17:37
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1022&f=politics_1022_016.shtml

北方四島の露軍は、日本を1日で占領可能

  ロシア国防省の関係者が12日明らかにしたところによると、日本と領土問題をめぐって対立する北方四島(ロシア名:南クリル諸島)に駐屯するロシア部隊は、対空ミサイルシステム「ブークM1」、軽戦車「T-80」、近代的な通信設備など数々の近代化兵器の配備を開始したが、ロシアメディアは「日本は1日で占領可能だ」と報じた。

◇武器配備計画は2回変更

  ロシアは今年初めに南クリル諸島の武器更新計画を打ち出したが、その計画は2度にわたって変更された。
 最初は「S-400」、「Su-35」、「ミストラル」の最も優れる3つを装備する計画だった。

  その後、計画は見直され、ミサイルの射程は大幅に短くなり、短距離地対空ミサイル「TOR-M2」とヘリ2機に変更された。
 このほど公表された計画でも大きく削られ、「ブーク」の2流装備であるM1になった。
 そのほかの装備も「S-400」、「パーンツィリ」、「TOR-M2」と比べてかなり開きがある。

◇二流武器を配備戦闘力より決意重視

  武器配備計画の2度にわたる変更から、ロシアは戦闘力より決意を重視していることがわかる。
 プーチン首相はかつて、
 「ロシアの国土は非常に広いが、1センチたりとも余計な国土はない」
と述べ、2012年の大統領選の前に、ロシアの利益を守り抜く意志を示した。

  最近のロシアの軍事面の動きを見ると、ロシアは3方面、あるいはさらに多くの方面で強みを見せている。
 ロシアと独立国家共同体は、米軍のアフガンニスタン撤退後、自らがアフガニスタンでいかに役割を発揮するかを討論した。

  続いて、ロシアはグルジア、アブハジア、南オセチアに軍事基地を設置し、現在は北東アジアで強硬な姿勢を見せている。
 ロシアは軍事手段で実力と地位を確保することにいっそう重視してきた。
 同国の国土は広いが、人口は減少しつつあり、軍事力で資源を守る必要がある。

  ロシアが南クリル諸島をこれほど重視するもう一つの理由は、北氷洋航路に戦略的価値があるためだ。
 気候変動で北氷洋の氷が溶け続ければ、北氷洋航路からベーリング海峡を迂回してアジア太平洋地域に入ることができ、アジア太平洋地域への重要なルートとなる。
 こうしたことから、南クリル諸島の領有権主張は日本に対抗するためだけではないといえる。
 北氷洋航路の開通という潜在的な価値がロシアの軍隊駐屯、軍事力の強化につながった。

  日本の計算によると、陸上・海上・航空自衛隊を利用して南クリル諸島、中でも面積の大きい択捉島と国後島を攻撃するのは、わずか4日で可能だ。
 一方、ロシアメディアは、ロシア軍の現在の能力からすると1日しか耐えられないと見ている。

  択捉島は南クリル諸島の中でもっとも大きく、面積は約3000平方キロメートルに及ぶ。
 山々が連なり(最高標高は1500メートルを超える)、森林が広がり、近海には豊富な海産物がある。

  1991年のソ連崩壊後、南クリル諸島の防衛力は大幅に低下した。 
 その理由は2つある。
 1つは遠くて補給が不便だったため、もう1つは老朽化した装備がすぐに更新されなかったためだ。
 地上部隊については、島に2つの部隊、5000人しかおらず、対岸の日本と比べると大きな差があった。
 日本には少なくとも3つの師団級部隊、6万人がいた。

  戦闘機の数も日本のわずか3分の2だった。
 ロシアがこのときにカムチャツカ半島で行った演習では、弾が一発も命中しないという想像を絶する結果となった。
 これは、ロシアが「失敗」と認めた数少ない演習である。

  昔から、島の戦略的価値は、一国の経済利益だけにとどまらず、障害にもなってきた。
 南クリル諸島を所有すれば、ロシアは日米との関係で有利な立場に立つことができる。 
ここから、日露両国の領土問題をめぐる姿勢は今後も変わらないと予想できる。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/31 08:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/31/2011103100414.html

日本の自衛隊、南西諸島で訓練実施
尖閣諸島めぐり争う中国を意識

 日本の自衛隊が、かつて旧ソ連を念頭に置いて駐屯させていた北海道の部隊を南部の九州に移動させ、中国を意識した軍事訓練を実施することを決めた。

 NHKは29日「きょうから来月9日にかけて、北海道の第7師団と戦車などの装備が、南西部の鹿児島から沖縄までの地域に移動し、南西諸島の防衛体制を強化する訓練を実施する」と報じた。
 南西諸島には、中国と領土紛争を繰り広げる尖閣諸島が含まれている。
 また、大分県の訓練場では11月10日から22日にかけて、九州地域の部隊と北海道第7師団など2200人以上が参加して実弾訓練が行われる。北海道に駐屯する部隊が九州に展開して訓練を行うのは今回が初めてだ。

 日本の各メディアは、今回の訓練について「防衛省が昨年12月に発表した2011‐15年の新防衛計画大綱の『動的防衛力』の概念を本格的に適用したもの」と分析している。
 これまで日本での防衛の概念は、冷戦当時のソ連を主敵に想定しており、全国各地に陸上自衛隊を配置し、拠点を固定して防衛に当たる「基盤的防衛力」を軸としていた。
 だが、昨年12月、有事に備えて迅速に他地域の部隊を展開し、自衛隊の機動力を高め、戦力を増強する「動的防衛力」という概念が打ち出された。

 基盤的防衛力はソ連との対決を念頭に置いたものだったが、動的防衛力の強化は、このところ日本を脅かす存在として急浮上している
 中国をターゲットにした戦略修正
とも読み取れる。

 一方、玄葉光一郞外相は29日、東京でインドのクリシュナ外相と会談し、南シナ海での日本の海上自衛隊とインド海軍の合同訓練の実施について、今後話し合いを進めることで合意した。
 共同通信は30日、日本とインドの訓練は中国に対するけん制の意味合いが強いと報じた。


 日本の立場として、「中国には一歩も引かない」ということだろう。
 ロシアというのは長い間アメリカと対峙してきたキャリアがあるので、大人的外交ができる。
 が、外交的には「中国は太った中学生」レベルで大人の交渉ができない程度の未熟性をもっている。
 つまり、何をやらかすかわからない。
 こういう「ガキ的行動」に対しては常に強さをアピールしておかねばならない。
 「手を出したらヤルゾ」という脅しである。
 いわゆる、「犬猫のしつけ」と同じである。
 まったく、この時期、余分なお金がかかることになってきた。
 中国が大人になってくれるまでは、気を緩めることはできないだろう。
 面倒なことである。

 


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