2011年10月22日土曜日

鉄道建設で「トンデモ」工事が

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サーチナニュース  2011/10/21(金) 12:04
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1021&f=national_1021_094.shtml

鉄道建設で“トンデモ”工事…関係者「私は乗る度胸ない」

  吉林省で進められていた鉄道建設で、資格を持たず鉄橋建設の経験もない個人が鉄橋建設の工事を“担当”していたことがわかった。
 土台部分にコンクリートを使わず、大小の石を突き固めただけだった。
 工事関係者は
 「開通しても、私は列車に乗る度胸はない」
などと述べた。
 中国新聞社が報じた。

  問題の路線は吉林省の白山市靖寧と撫松を結ぶ「74.1キロメートル」の路線。
 中央政府・鉄道部が2009年に許可したことで、建設が始まった。

  施工主は瀋陽鉄道局で、中国中鉄九局集団有限公司(中鉄九局)が建設を受注した。
 中鉄九局は区間ごとに下請け企業と契約した。
 一部は江西省南昌市に本社を置く昌廈建設工程集団公司が請け負った。

  昌廈建設工程の請負区間のうち、鉄橋1カ所の建設をひとりの男が請け負った。
 男は元調理師で、道路建設などに従事した経験はあるが、鉄橋建設の資格も経験もなかったという。
 鉄橋を調べたところ、材料費を浮かせるため橋脚土台部分もコンクリートを使わず大小の石を突き固めていただけなど、「安全上の問題が極めて大きい」ことが分かった。

  昌廈建設工程集団公司は2011年9月、
 「当社は(問題の路線について)中鉄九局との間に工事を請け負う契約をしていない。
 犯罪分子が社印を偽造するなどで契約書を交わした」
と表明した。

  昌廈建設工程の顧問弁護士によると、同社が事件と無関係であることを示すために、南昌市公安司司法鑑定センターに同社の正式の社印を提出し、中鉄九局が保有する契約書の“社印”と比較する作業を依頼したという。

  問題の鉄橋の建設を行った男は、地元住民など数十人を雇い作業を進めていた。
 専門家によると、橋脚部分のコンクリートに基準以上の大量の砂利が使われており、時間がたつと橋が傾いたり、断裂すると考えられるという。

  別の工事関係者は
 「開通して列車が走っても、私に乗る度胸はない」と述べた。


 工期を短縮させるとどうしてもどこかで手を抜かざるをえなくなる。
 ちょっとこれはヒド過ぎるが、こういうことが起こっているということは、これからもモグラ叩きのようにあちこちで発覚してくるだろう。
 そして、発覚しない箇所でも年月とともに、いろいろな障害が浮上してくるだろう。
 自然は正直だ。
 手を抜けば、いつかは抜いた手が見えてくる。
 やむえまい。
 ようはそれにどう対処するか、事後処理のやりかただ。
 事故車両を壊して埋めてしまうような形では、向上が見込まれない。


サーチナニュース 2011/10/22(土) 16:08
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1022&f=national_1022_137.shtml

鉄道建設を「素人」に発注の疑い、政府が調査乗り出す

  中国政府・鉄道部は21日、中国国内メディアが先日
 「東北部のある鉄道建設工事を、建設業の素人である元コックの男性に発注した」
と報じたことについて、
 「すでに調査を開始した」
とコメントした。
中国新聞網が伝えた。

  中国メディアの報道によると、2010年7月、吉林省白山市内を通る全長74.1キロメートル、総工費23億円(約275億円)の鉄道建設工事を、偽名の企業に発注したという。
 施工契約を獲得した企業側の工事責任者は、全く建設業界に関する知識のない元コックの出稼ぎ労働者だった。

  メディアは、建設プロジェクトは既にスタートしており、コンクリートを流し込んでつくる橋脚台に大量の石を投入してコンクリートを「節約」するなど、安全性に大きな問題が発生しているとも伝えていた。

  これに対して鉄道部の政治宣伝担当部門は
 「非常に重視しており、すでに調査を開始した」
とコメントした。

 


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