2011年10月10日月曜日

ハングルは最も優れた文字:輸出の失敗

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● チアチア族のハングル教科書:google画像より




『 
サーチナニュース 2011/10/10(月) 12:54
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1010&f=national_1010_086.shtml

韓国「ハングルは最も優れた文字、日本の学者も絶賛」

  中国メディアの環球時報(電子版)によると、韓国YTNテレビ局のホームページに9日、「ハングルは知識の革命」という題の論文が掲載された。
 その論文は
 「ハングルは人類が創造した文字の中で最(もっと)も優れたものだが、韓国人自身がその優秀さについて説明できないことがよくある」
と述べ、日本のある学者が行なったハングルの優秀さを示す分析を紹介している。

  日本国際教養大学の客員教授、野間秀樹氏はインタビューの中で、
 「ハングルの体系を一言で表わすならば、それは『とても奥深いもの』だ」
と述べた。
 野間氏によるとハングルは
 「ただ発音するだけのものから文字体系へと変化していったもの」
であり、
 「1000年以上の漢字の歴史においてハングルの誕生は『一つの奇跡』と呼ばざるを得ない」
と述べた。

  記事によると、ハングルは韓国語(朝鮮語)を表記する文字であり、李氏朝鮮の第四代国王世宗(せいそう)大王が15世紀、学者たちに命じて創り上げたものだ。
 それまで朝鮮人は漢字を用いて自分たちの言語を記録していた。

  朝鮮王朝は1446年、この新しい文字について説明した漢文解説書「訓民正音」を刊行した。
 当時、崔万里を含む多くの朝鮮学者はこの文字の制定に反対した。
 なぜならこれらの学者たちは、
 「漢字を捨てるということは中国文明を失うことを意味する」
と考え、韓国が「野蛮な異民族」となることを恐れたのである。


 ハングルがすぐれた文字にもかかわらず、その支援体制はいかにもお粗末といったのが、ハングル輸出失敗の記事。
 政府はもっとしっかりしたバックアップをしてあげればいいのに。
 金にならないことはやらない、というのではあまりにみすぼらしい。


サーチナニュース 2011/10/10(月) 11:25
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1010&f=national_1010_068.shtml

契約不履行が原因、ハングルのインドネシア輸出計画が失敗

  韓国の訓民正音学会は2008年7月、インドネシアのスラウェシ州ブトン島バウバウ市と「ハングル文字とハングル文字教師の育成覚書」に調印し、09年から正式にハングル文字を現地の少数民族チアチア族の文字とすることになっていた。
 しかし、韓国側による経済援助が実施されないため、この計画が消滅の危機に瀕している。9日付で環球網が伝えた。

  韓国のNOCUT新聞網によれば、バウバウ市市長は11年3月、ソウル市に対して公文書を送り、「訓民正音会とのパートナー関係断絶」を通告してきたという。
  ソウル市の関係者は、
 「韓国訓民正音会が、約束していた韓国文化センター建設を含む一連の経済援助を履行しなかった。
 訓民正音会は民間法人であるため、バウバウ市との間で摩擦が生じた」
と述べた。

  バウバウ市としては、ソウル市によって経済援助項目の問題を解決してもらいたいと希望しているが、ソウル市側は難色を示している。
 ソウル市は、
 「われわれは教育機関ではなく、ハングル文字普及もわれわれの業務範囲ではない」
としている。
 ある政府高官は、インドネシアの公式文字はローマ字を使用しているのに、韓国がハングル文字を普及させようとするなら、「文化侵略」とみなされ、外交摩擦を引き起こすことを心配しているという。

  現在のところ、バウバウ市のハングル文字教育はほぼ中断しており、3つの学校の193名のチアチア族の学生だけが、今でもハングル文字の教科書を使っているという。

  韓国YTNテレビは、「ハングル文字は人類でもっとも優秀な文字」であり、日本の学者の言葉を引用して「ハングルの誕生、奇跡の文字」と報道していた。
 しかし、インドネシアへの輸出失敗についてNOCUT新聞網は、
 「ハングル文字の世界化計画の成績は、非常にお粗末なものだ」
と評している。



朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/10 09:53
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/10/2011101000626.html

チアチア族へのハングル教育がピンチに
現地、訓民正音学会との関係断絶


 「最近も子供たちが携帯電話にメールを送ってきます。『先生いつ帰ってきますか。来るときはお土産を忘れないでください』といった内容です。 
 英文も知らない子供たちのことを思うと、胸が痛みます」

 昨年1年間、インドネシアのブトン島バウバウ市にある少数民族・チアチア族の小学校でハングルを教えていたチョン・ドクヨンさん(51)は、こう話した。
 ハングルの普及を推進している訓民正音学会から現地に派遣されたチョンさんは、昨年末に荷物も置いたまま韓国に一時帰国して以来、チアチア族の元に戻れずにいる。
 バウバウ市が招請状(ビザ取得に必要な書類)を出してくれないためだ。
 チョンさんは先ごろ、現地での1年間の経験をつづった書籍『チアチア村のハングル学校』を出版した。

 民族固有の言語を表記する文字としてハングルを採用したチアチア族に対するハングル教育が、壁にぶち当たっている。
 バウバウ市が、訓民正音学会との関係断絶を宣言したためだ。
 バウバウ市の市長は今年3月、ソウル市に宛てた文書で「訓民正音学会とはこの1年間、協力関係がほぼ途絶えており、同学会はもはや協力パートナーではないことを明確に宣言する」と表明した。
 このため、チョンさんが帰国して以来、10カ月にわたり韓国人教師が現地に赴任できずにいる。

 こうした事態の背景には、ハングル普及をめぐる当事者間の期待と誤解、現地の複雑な事情が絡み合っている。
 訓民正音学会側は、行政上の権限を持つバウバウ市が、ソウル市の支援ばかりを期待していると伝えた。
 本格的なハングル普及を控え、2009年末に韓国を訪れたバウバウ市のタミム市長一行は、当時の呉世勲(オ・セフン)ソウル市長の歓待を受け、文化・芸術交流の拡大に向けた意向書も交わした。
 ソウル市は当初、バウバウ市に文化センターを建設し、都市開発事業に協力する意向を示唆したが、予算不足などにより検討段階で白紙化したと伝えられる。

 これに対し、ソウル市は9日に説明資料を通じ
 「ソウル市は教育機関ではないため、直接的な支援は不適切だ」
との姿勢を表明した。



サーチナニュース  2010/04/24(土) 14:12
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0424&f=national_0424_009.shtml

「日本がうらやましがっている」チアチア族のハングル採用に
-韓国

  朝日新聞は23日、国際面に「ハングルで守る民族語」と題した記事を掲載し、インドネシアのチアチア族がハングル文字を採択したことについて報じた。
 この日、NHKも同様のニュースを伝えており、日本主要メディアによる相次ぐ「ハングル海外輸出」の報道に、韓国では大きな関心が集まった。

  韓国では2009年から「ハングルの世界化プロジェクト」が進められ、同年8月にインドネシアの少数民族チアチア族がハングルを公式文字として導入。
 ハングル海外輸出の大きな一歩として注目が集まった。
 チアチア族が使うチアチア語には、アルファベットやアラビア文字では表せない音があるが、ハングルでは表記が可能だという。

  韓国メディアによると朝日新聞は、チアチア族の都市でハングルの授業が始まり、住民の間で浸透しつつあることや、チアチア族がハングルを採用するまでの韓国側の努力について報道。
 インドネシア中央政府はハングルの採用に不快感を示し再検討を要求しているが、チアチア族がそれに応じないことも伝えた。

  また、NHKもハングルを採用したチアチア族を取材し、なぜハングルが学びやすいのか専門家を通じて詳しく紹介。
 日本メディアによる相次ぐ報道で、韓国メディアらは「日本が大きな関心」「日本メディア『ハングル輸出まで?うらやましい』」といった見出しで伝えた。




サーチナニュース 2011/04/26(火) 12:44
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0426&f=national_0426_127.shtml

韓国がハングル表記事業を推進、チアチア族の次はボリビア原住民

  韓国外交通商部は26日、駐ボリビア韓国大使館が2010年7月から、原住民のアイマラ族を対象にハングル表記の普及事業を進めていることを明らかにした。
 韓国メディアは
 「アイマラ族の人口は200万人に達することからハングルが定着すれば波及力は大きい」
と伝えた。

  アイマラ族はボリビア原住民の中でも2番目に人口が多い部族。
 アイマラ族は「アイマラ語」を話すが、もともと文字を持たないため、現在はスペイン語の表記を用いている。

  報道によると、同国首都ラパスでは毎週土曜日にハングル授業が開かれており、子どもから大人まで約40人がハングルを学習。
 韓国側は、アイマラ族の人口が多いことからハングル表記事業が成功すれば波及力は大きく、同国のエボ・モラレス大統領やチョケワンカ外相もアイマラ族出身なことから政治的な影響力もあるとの見方を示している。

  同事業は、金洪洛(キム・ホンラク)駐ボリビア大使がインドネシアの少数民族チアチア族を対象に行われたハングル表記事業に着目し、モラレス大統領へ事業の必要性を訴えたことがきっかけとなった。

  チョケワンカ外相は2011年2月、
 「ハングル表記事業の成果を肯定的に評価し、この事業拡大を通じ両国間の文化・教育協力事業を推進したい」
との公式書簡を韓国政府に送り、事業の促進を要請。
 ハングルの学習が国家レベルで進み始めている。

  1月にはアイマラ語ハングル教本が完成。
 ソウル大学ラテンアメリカ研究所はアイマラ語の言語分析を進めるなど、韓国の学会も素早い対応を見せている。

  キム大使は
 「アイマラ族の間でハングルが普及すれば、わが文化の世界化につながる」
とし、
 「テスト事業で終わらせないよう、民間や政府による体系的な支援が必要だ」と述べた。


 日本語の輸出なんて金輪際無理。
 あまりに複雑怪奇。
 世界で最も難しい言語の一つになっている。
 その分、文化の範囲が広くなっていることは確かではあるが。
 それに比べてハングルは実に優秀な言語だという。
 ソウル市は両手を挙げて支援してもいいのではないか。
 あまり銭勘定だけで動くのはどうかと思うよ。



 
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