2011年10月13日木曜日

サムスン、本格的な攻勢か、劇的な和解か

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● アップル特許のマルチタッチ方式




朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/13 07:35
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/10/13/2011101300401.html

サムスンとアップルの特許紛争、最初のヤマ場
「ギャラクシータブ」の仮処分申請、13日に判断

 米アップルがサムスン電子のタブレット型パソコン「ギャラクシータブ10.1」に特許を侵害されたとして、オーストラリアと米国の裁判所に同機種の販売差し止めを求めた仮処分申請で、13日(現地時間)に決定が出る。
 今回の決定は、サムスンとアップルの特許紛争で最初のヤマ場となる。

 また、14日にはアップルがオランダ・ハーグの裁判所で起こした、いわゆる「FRAND条件」に関する裁判の判決が下される。
 FRANDとは「公平で妥当かつ差別のないやり方で他社にライセンス提供を行うことを義務付ける概念で、特許を持たないメーカーが、合理的な水準の特許料を支払い、業界標準となっている特許を使用できるとするものだ。特許を保有するメーカーが、持たないメーカーに無理な要求を押し付け、生産を妨害する行為を防ぐことための仕組みだ。

 アップルはサムスン電子の特許が「標準特許」に当たり、特許料を支払わずに製品を生産した上で、後からFRAND条件を適用し、適正水準の特許料を支払うことができると主張している。

 同日にはソウル中央地裁で、サムスン電子がアップルを相手取り起こした特許侵害訴訟の3回目の審理が行われる。

 サムスン電子は今月5日、フランスとイタリアの裁判所に対し、アップルの新型スマートフォン「iPhone4S」の販売差し止めを求める仮処分申請を行っている。
 しかし、アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が死去したことから、葬儀や服喪期間が終わるまで、サムスン側が特許紛争を一時自粛してきた。

 サムスン電子は12日
 「服喪期間は既に終わったと判断している。各国の裁判所で決定が出た段階で、それを反映し戦略を練り直し、本格的な攻勢をかける
と表明した。
 一方で、アップル側との劇的な和解を予想する声も出ている


 客観的にみて、アップルあってのサムスンである。
 アップルにとってサムスンがなくても困りはしない。
 部品の調達価格が少々高くなるだけのことである。
 サムスンにとってアップルはどうか。
 アップルがなければ、ギャラクシーは売れない。
 あくまで、アップルあってのサムスンである。
 独立的に道を切り開いていく能力はない。
 通常ならこのへんを鑑み折り合いをつけていくのが常道。
 だが、サムスンはアップルに噛み付いた。
 この結末は今後のセカンドメーカーのあり方としてテストケースになりうる。
 もし、劇的な和解に持ち込むなら、サムスンは相当な譲歩出費を強いられるだろう。
 

2011年10月13日11時36分  [ⓒ 中央日報日本語版]

サムスン電子、豪州でアップルに敗訴…ギャラクシータブの販売禁止

アップルが13日にオーストラリアの裁判所で行われたサムスン電子「ギャラクシータブ10.1」の販売禁止仮処分申請訴訟で勝訴したと外信が報道した。
 オーストラリア連邦裁判所はこの日、アップルがタッチスクリーン技術特許をサムスン電子から侵害されたと主張して提出した「ギャラクシータブ10.1」販売禁止仮処分申請を結局受け入れた。
 判決によりサムスン電子はオーストラリアで「ギャラクシータブ10.1」を売ることはできなくなった。

アップルは7月に「ギャラクシータブ10.1」がアップルの特許10件を侵害したとしオーストラリア連邦裁判所に特許侵害訴訟を提起していた。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/14 09:05

特許紛争:ギャラクシータブ販売禁止、豪独で被害1億ドルか



 サムスン電子のタブレット型パソコン「ギャラクシータブ10.1」の販売がオーストラリアで差し止められた
 決定的な原因は、米国のアップルが保有するマルチタッチ技術の特許
だった。

 マルチタッチ技術とは、数本の指を同時に使い、電子機器を操作する技術をいう。
 スマートフォンやタブレット型パソコンに2本の指で触れ、指の間隔を広げたり狭めたりすることで、画面上にある写真などの大きさを調節したり、回転させたりできるものだ。
 マルチタッチ機能を使うには、アップルの特許を避けて通れないことが、サムスンにとっては急所だ。

■マルチタッチ技術の元祖

 アップルは、スマートフォンのマルチタッチ技術の元祖に当たる。
 2007年に「iPhone」の初期モデルからマルチタッチ機能を導入し、その後のスマートフォン、タブレット型パソコンの全機種に採用している。
 iPhoneが発売されるまでは、指1本で操作するシングルタッチが主流だった。

 アップルの特許は、体の静電気を認識して動作するタッチスクリーン上で、複数の指の位置を感知する技術だ。
 アップルはこの技術の基盤となる特許も保有している。
 複数の指でタッチパッドを操作し、画面上のカーソルを動かす技術で1996年に特許を取得しているからだ。

 サムスン電子もマルチタッチ技術に関する特許を持っている。
 しかし、同社の特許は、静電気方式ではなく、指で画面を押す力で作動する「入力感知方式」(感圧式)に対するものだ。
 感圧式技術は、同社が「ハプティック」「オムニア」などに使用していた技術だ。
 しかし、同社は静電気感知方式に関する特許は持ち合わせていない。
 4‐5年前にスマートフォンが発売された当時は、感圧式と静電気方式の双方が採用されていたが、現在はほとんどのスマートフォンが静電気方式で動作する。

 こうなったら、なにがなんでも和解にもちこまないとサムスンが危ない。
 戦うコマはサムスンにはない。
 涙を飲んででも和解することだ。
 巨像に立ち向かった蚊みたいなものだ。
 いまの縮図は。

朝鮮日報 記事入力 : 2011/10/14 09:04

特許紛争:豪で敗訴のサムスン、逆転を誓う

 オーストラリアの裁判所は13日、サムスン電子のタブレット型パソコン「ギャラクシータブ10.1」が特許を侵害しているとし、販売中止を求めていた米アップルの訴えを認め、同製品の販売の仮差し止めを言い渡した。
 このニュースが報じられると、サムスン電子の社内は悲愴(ひそう)なムードに包まれた。
 同社の幹部は
 「仮処分をめぐる裁判はサッカーのPK戦のようなもの。
 アップルが先に1ゴール入れたが、すぐに私たちが蹴る番が来る。
 逆転を見守っていてほしい」
と述べ、背水の陣で挑む姿勢を示した。

 サムスン電子とアップルの「特許紛争」が激化の様相を見せているが、水面下では、紛争にけりをつけるための交渉が行われているようだ。
 サムスン電子は先週、サムスンSDIのチ・ジェワン法務チーム長(専務)を「救援投手」として迎え入れ、特許訴訟の陣頭指揮を執るIP(知的財産権)センター(京畿道水原市)のライセンスチーム長に据えた。
 米イリノイ大学で法学博士号を取得したチ専務は、数年間にわたりサムスンSDIの特許使用料(ロイヤルティー)業務に携わってきた交渉専門家だ。

 訴訟と逆訴訟が連日のように続いている中、交渉専門家が登場したことから「両社の特許紛争が最終段階に入ったのでは」との見方も出ている。
 だが、サムスン電子はこうした見方を否定し、むしろ特許訴訟に勝つための「戦力増強」措置だと説明した。

 一方、サムスン電子の別の役員は
 「アップルと決死の覚悟で争えば、両社とも立ち直れないほどの傷を負うだろう。
 条件で折り合いがつけば、意外に早く結論が出る可能性もある」
と話している。
 アップル・コリア側は
 「本社の戦略について、いかなる指針も出ていない」
と口をつぐんでいる。

 チヒョン国際特許法律事務所のオ・ビョンソク代表弁理士も
 「1980年代以降、半導体や通信業界で多くの特許訴訟が起こされたが、大抵は最終判決が出る前に和解している」
と説明した。

 どちらか一方が致命的なダメージを受ける前に折り合いをつける可能性は高いものの、短期間での妥協は考えにくいというのが、サムスン側の見方だ。



朝鮮日報 記事入力 : 2011/12/07 08:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/07/2011120700547.html

アップル、訴訟前サムスンに特許交渉提案

 米アップルが昨年11月、サムスン電子と特許侵害をめぐる訴訟を開始する直前、サムスン側に特許使用料に関する交渉を申し入れていたことが分かった。
 ロイター通信が5日、報じた。

 米カリフォルニア州北部連邦地裁が最近公表した判決文によると、アップルはサムスン電子に対し
 「スマートフォン、タブレット型パソコンなどで画面操作方法に関する特許のライセンスを与える」
として、特許使用料に関する交渉を提案したという。

 これを受け、両社は交渉を行ったが、合意に至らなかった。
 交渉が決裂した原因は分かっていない。

 アップルがサムスン側に提示した特許には、スマートフォンの画面を指で端まで動かすと、画面がばねのように跳ねる視覚的効果に関する特許も含まれている。
 この特許は、オランダの裁判所が今年8月、アップルの仮処分申請を受け、サムスンのスマートフォン「ギャラクシーS」の販売差し止め決定を下した際の根拠となった。

 判決は、アップルとサムスンの双方の求めにより非公表とされた。
 判決には、アップルのスマートフォン「iPhone」のユーザーがサムスン製品を購入することはほとんどなく、サムスンのスマートフォンの販売増は、基本ソフト(OS)にアンドロイドを採用したスマートフォンの市場でシェアを伸ばしたものだとするアップル側の調査結果も収録されている。
 このほか、iPhoneが市場のニーズに対応できていないとするサムスン側の主張も盛り込まれている。





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